22. プレデターとベジタリア

英題：Predator and Vegetaria

作曲：thus(2018)

編曲：thus(2018-2019)

歌詞：thus(2018-2019)

Song by thus © 2019 thus

絵：thus(2019)

Art by thus © 2019 thus

動画：thus(2019)

―フォント：ほのかアンティーク丸, MS 明朝

―Explicit：残虐な表現があります―

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【プレデターとベジタリア】

いつから 一体 ( いったい ) 僕 ( ぼく ) は　 愛 ( あい ) に 飢 ( う ) えては 遂 ( つい ) には 興味 ( きょうみ ) を 失 ( な ) くし
生 ( い ) きているだけで 穀潰 ( ごくつぶ ) しだと　 自 ( みずか ) ら 迎 ( むか ) えに 往 ( ゆ ) く 程 ( ほど ) 迄 ( まで ) に
いつから 一体 ( いったい ) 僕 ( ぼく ) は　 人 ( ひと ) を 憎 ( にく ) しみ 蔑 ( さげす ) み 遂 ( つい ) には 滅 ( ほろ ) び
これこそ 社会 ( しゃかい ) の 塵屑 ( ごみくず ) であると　自ら 選 ( えら ) んで 烙印 ( らくいん ) を 捺 ( お ) すのか

それを 一度 ( ひとたび ) 意識 ( いしき ) に 認知 ( にんち ) させたならば
一層 ( いっそ ) 知 ( し ) らない 所 ( ところ ) で 息絶 ( いきた ) え 遣 ( や ) る 孝行 ( こうこう )
責 ( せ ) めて 何 ( なに ) か 置 ( お ) いて 逝 ( い ) け 生損 ( いきぞこな ) いならば
僕 ( ぼく ) の 利己 ( りこ ) と 道徳 ( どうとく ) は 拮 ( きっ ) 抗 ( こう ) した

大多数 ( だいたすう ) で 満身 ( まんしん ) 創痍 ( そうい ) 　 正義 ( せいぎ ) の 名 ( な ) の 下 ( もと ) 皮 ( かわ ) を 剥 ( は ) がれて
嫌 ( けん ) と 好 ( こう ) の 勧善 ( かんぜん ) 懲戒 ( ちょうかい ) 　 心身 ( しんしん ) 諸々 ( もろもろ ) ボロボロになって
喰 ( く ) らって 喰 ( く ) らって 貪 ( むさぼ ) られては　 抗 ( あらが ) う 場所 ( ばしょ ) など 何処 ( どこ ) にも 見当 ( みあ ) たらない
嗚呼 ( ああ ) もう 血塗 ( ちまみ ) れになって 肉 ( にく ) となれば 好 ( い ) い

消費 ( しょうひ ) する 法 ( さだめ ) の 僕 ( ぼく ) にも 涙 ( なみだ ) を 流 ( なが ) してくれる
貴方 ( あなた ) の 眼前 ( がんぜん ) 蒼然 ( そうぜん ) 骨 ( ほね ) が 砕 ( くだ ) く 音 ( おと ) バラバラになって
腐 ( くさ ) って 腐 ( くさ ) って 灰 ( はい ) になるまでの　 僕 ( ぼく ) を 悲 ( かな ) しむ 人 ( ひと ) など 居 ( い ) なくなる 罪 ( つみ ) を
凧糸 ( たこいと ) で 縛 ( しば ) り 忘 ( わす ) れぬようにして

いつから 一体 ( いったい ) 貴方 ( あなた ) は　 盲目的 ( もうもくてき ) な 幸 ( さち ) を 無根拠 ( むこんきょ ) に 信 ( しん ) じ
生 ( い ) きているだけで 愛 ( いと ) おしいと 言 ( い ) う　それこそ「 幸 ( しあわ ) せ 者 ( もの ) 」たる 証拠 ( しょうこ )
いつから 一体 ( いったい ) 貴方 ( あなた ) は　 人 ( ひと ) を 情 ( じょう ) で 慈 ( いつく ) しみ 厭 ( いと ) わず 愛 ( あい ) し
これこそ 社会 ( しゃかい ) の 賜物 ( たまもの ) であると　 取捨選別 ( しゅしゃせんべつ ) にて 有意 ( ゆうい ) な 癖 ( くせ ) をして

僕 ( ぼく ) はそれに 引 ( ひ ) き 換 ( か ) えて 何 ( なに ) を 償 ( つぐな ) おうか
一層 ( いっそ ) 食 ( く ) われてしまえば 腹 ( はら ) を 満 ( み ) たすだろう
僕 ( ぼく ) が 眼球 ( がんきゅう ) 穿 ( ほじく ) り 貴方 ( あなた ) に 差 ( さ ) し 出 ( だ ) せば
君 ( きみ ) の 利他 ( りた ) と 背徳 ( はいとく ) は 葛藤 ( かっとう ) した

大多数 ( だいたすう ) の 剥奪 ( はくだつ ) 劇場 ( げきじょう ) 　 勝者 ( しょうしゃ ) の 名 ( な ) の 下 ( もと ) 害悪 ( がいあく ) とされ
狂 ( くる ) った 狂 ( くる ) った 集団 ( しゅうだん ) 心理 ( しんり ) 　 此処 ( ここ ) ぞとばかりにわらわら 集 ( たか ) って
喰 ( く ) らうを 喰 ( く ) らうを 受 ( う ) け 入 ( い ) れるのは　 抗 ( あらが ) う 訳 ( わけ ) など 何処 ( どこ ) にも 見当 ( みあ ) たらないから
この 血塗 ( ちまみ ) れになった 肉 ( にく ) を 食 ( た ) べてと

浪費 ( ろうひ ) する 法 ( さだめ ) の 貴方 ( あなた ) は 涙 ( なみだ ) を 流 ( なが ) して そして
僕 ( ぼく ) は 既 ( すで ) に 顔面 ( がんめん ) 蒼然 ( そうぜん ) 虚 ( うつ ) ろな 知覚 ( ちかく ) で 腸 ( ちょう ) を 切 ( き ) り 開 ( ひら ) いて
腐 ( くさ ) った 腐 ( くさ ) った 精神 ( せいしん ) 衛生 ( えいせい ) 　 貴方 ( あなた ) の 悲壮 ( ひそう ) に 静喜 ( じょうき ) を 覚 ( おぼ ) えてた 罰 ( ばつ ) だと
凧糸 ( たこいと ) 諸共 ( もろとも ) 切 ( き ) り 刻 ( きざ ) まれて

死 ( し ) に 逝 ( ゆ ) く 法 ( さだめ ) の 僕 ( ぼく ) をも 大切 ( たいせつ ) にして
紅 ( あか ) く 滴 ( したた ) る 心臓 ( しんぞう ) を 掬 ( すく ) う 「どうか 貴方 ( あなた ) には 食 ( た ) べて 欲 ( ほ ) しい」と
腐 ( くさ ) ってしまって 無 ( む ) になる 前 ( まえ ) に　 柔 ( やわ ) らかな 口 ( くち ) で 全 ( すべ ) て 飲 ( の ) み 込 ( こ ) んでね
幸 ( しあわ ) せな 貴方 ( あなた ) の 中 ( なか ) の 幸 ( しあわ ) せ