24. 揺り籠の墓場

英題:A Grave of Cradle

作曲:thus(2014-2018)
編曲:thus(2018-2019)
Music by thus © 2019 thus

歌詞:thus(2014-2019)
Lyrics by thus © 2019 thus

絵:thus(2019)
Art by thus © 2019 thus

動画:thus(2019)
―フォント:MS ゴシック, YuGothic UI Light, ほのかアンティーク丸, AR P丸ゴシック体M, 游明朝, ふい字, MS明朝, MS P明朝, HGSゴシックE, メイリオ, ふい字P
(※AR P丸ゴシック体M、HGSゴシックEは商用ライセンス取得済み)

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「 揺 ( ゆ ) り 籠 ( かご ) の 墓場 ( はかば ) 」

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「 私 ( わたし ) ね 迎 ( むか ) えが 来 ( き ) たから」
「 遠 ( とお ) い 遠 ( とお ) いとこへ 行 ( い ) っちゃうから」
「これでもう 会 ( あ ) えなくなっちゃうから」
夢 ( ゆめ ) に 迄 ( まで ) 見 ( み ) るほど 呼 ( よ ) んでただけ

夢 ( ゆめ ) に 迄 ( まで ) 見 ( み ) るほど 呼 ( よ ) んでただけ

「 何 ( なん ) て?」
俄 ( にわ ) かな 告白 ( こくはく ) に 固 ( かた ) まって
真直 ( まっす ) ぐと 見開 ( みひら ) いた 目 ( め ) をして
経 ( た ) っているとただ 物語 ( ものがた ) るようで
私 ( わたし ) を 遡 ( さかのぼ ) らせるようで
走馬燈 ( そうまとう ) の 初日 ( ういじつ ) から

何 ( なに ) をせずとも 慕 ( した ) われ  集 ( あつ ) まる 中心 ( ちゅうしん ) には 君 ( きみ ) がいた
私 ( わたし ) に 無 ( な ) いものを 全部 ( ぜんぶ ) 全部 ( ぜんぶ ) 持 ( も ) っているから
何 ( なん ) も 無 ( な ) くて 苦 ( くる ) しんで 溺 ( おぼ ) れ 逝 ( ゆ ) く  憎 ( にく ) しみの 荒波 ( あらなみ ) に 溺 ( おぼ ) れ 逝 ( ゆ ) くだけ

私 ( わたし ) ね 思 ( おも ) い 出 ( だ ) したんだ ずっとずっと 寂 ( さび ) しかったことに
惨 ( みじ ) め 哀 ( あわ ) れ 辛 ( つら ) くなれば「 大嫌 ( だいきら ) い」と 言 ( い ) って  突 ( つ ) き 放 ( はな ) しただけ

謂 ( いわ ) れ 泣 ( な ) き 葛藤 ( かっとう ) が 滲 ( にじ ) み 出 ( だ ) しいつも 喚 ( わめ ) く  夜通 ( よどお ) し 夜通 ( よどお ) し 夜通 ( よどお ) し いつも 喚 ( わめ ) く
畏怖 ( いふ ) でも 無味 ( むみ ) でも 同 ( おんな ) じ 仲間 ( なかま ) たちを 夢 ( ゆめ ) に 迄 ( まで ) 見 ( み ) るほど 寂 ( さび ) しいだけ

回想 ( かいそう ) から
俄 ( にわ ) かな 告白 ( こくはく ) に 戻 ( もど ) って
真直 ( まっす ) ぐと 見開 ( みひら ) いた 目 ( め ) を 見 ( み ) て
経 ( た ) った 瀬 ( せ ) を 埋 ( う ) め 合 ( あ ) わせているようで
髪 ( かみ ) を 引 ( ひ ) かれ 心 ( こころ ) に 留 ( と ) まるようで
数年後 ( すうねんご ) の 再会 ( さいかい ) には

脅迫 ( きょうはく ) を 手 ( て ) に 現 ( あらわ ) れ
突然 ( とつぜん ) 切 ( き ) っ 先 ( さき ) ごと 向 ( む ) け 出 ( だ ) した
なのに 何故 ( なぜ ) 君 ( きみ ) は 目尻 ( めじり ) を 下 ( さ ) げて 切 ( せつ ) なく
「どうしたの」と 言 ( い ) ったきり 黙 ( だま ) り 込 ( こ ) む
その 目 ( め ) を 逸 ( そ ) らさないまま 受 ( う ) け 止 ( と ) めるだけ

私 ( わたし ) ね 思 ( おも ) い 出 ( だ ) したんだ 君 ( きみ ) が 君 ( きみ ) が 怖 ( こわ ) かったことに
嫌 ( いや ) がり 見捨 ( みす ) てられる 前 ( まえ ) に 切 ( き ) り 落 ( お ) とす 凶器 ( きょうき ) を 構 ( かま ) えてただけ
それでも
君 ( きみ ) だけは 忘 ( わす ) れなかった  触 ( ふ ) れ 合 ( あ ) う 呪 ( まじな ) いの 言葉 ( ことば ) を
継接 ( つぎは ) ぎでも 鎮具破具 ( ちぐはぐ ) でも そう 夢 ( ゆめ ) に 迄 ( まで ) 見 ( み ) たほど 信 ( しん ) じたいだけ

… 何 ( なん ) て?
「 私 ( わたし ) ね 迎 ( むか ) えが 来 ( き ) たから」
「 遠 ( とお ) い 遠 ( とお ) いとこへ 行 ( い ) っちゃうから」
「これでもう 会 ( あ ) えなくなっちゃうから」
「だけどだけど 心配 ( しんぱい ) で 怖 ( こわ ) いです」
「あなたが 死 ( し ) んじゃうか 心配 ( しんぱい ) で 怖 ( こわ ) いです」
「その 傷 ( きず ) で」

暗礁化 ( あんしょうか ) し 木霊 ( こだま ) して 覆 ( おお ) われて 遠 ( とお ) くに 往 ( ゆ ) く
消 ( け ) された 意識 ( いしき ) が 再 ( ふたた ) び 遠 ( とお ) くに 往 ( ゆ ) く
彼方 ( かなた ) の 忘却 ( ぼうきゃく ) が 遠 ( とお ) くから 溢 ( あふ ) れてくる
微 ( かす ) かな 思 ( おも ) い 出 ( だ ) が 瑕 ( きず ) から 溢 ( あふ ) れてくる

純粋 ( じゅんすい ) な 心 ( こころ ) 持 ( も ) った 小 ( ちい ) さな 子 ( こ ) がいつも 喚 ( わめ ) く
怒鳴 ( どな ) られ 殴 ( なぐ ) られ 蹴 ( け ) られて いつも 喚 ( わめ ) く
無理 ( むり ) に 大人 ( おとな ) びて 小 ( ちい ) さな 子 ( こ ) が 壊 ( こわ ) れてゆく
殴 ( なぐ ) られ 自分 ( じぶん ) で 殴 ( なぐ ) って  壊 ( こわ ) れてゆく

腫 ( は ) れ 顔 ( がお ) の 笑顔 ( えがお ) 見 ( み ) て 悲 ( かな ) しむ 君 ( きみ ) はいつも
頬 ( ほお ) を 撫 ( な ) で 頬 ( ほお ) を 撫 ( な ) で 頬 ( ほお ) を 撫 ( な ) で いつもいつも
蒼痣 ( あおあざ ) に 塗 ( まみ ) れた 私 ( わたし ) を 君 ( きみ ) はいつも
抱 ( だ ) きしめて 抱 ( だ ) きしめて 抱 ( だ ) きしめて  涙 ( なみだ ) を 見 ( み ) た

私 ( わたし ) やっと 気付 ( きづ ) けました ずっと 君 ( きみ ) が 大切 ( たいせつ ) にしたもの
血縁 ( けつえん ) をも 超 ( こ ) えていた その 友情 ( ゆうじょう ) と 愛情 ( あいじょう ) に 幸福 ( こうふく ) を 知 ( し ) る
だからさ
私 ( わたし ) もう 大丈夫 ( だいじょうぶ ) だよ 「そっか、そうなんだね」と 安堵 ( あんど ) をして
背後 ( はいご ) の 待 ( ま ) ち 人 ( びと ) を 慈 ( いつく ) しむ 姿 ( すがた ) は
殴 ( なぐ ) られ 怒鳴 ( どな ) られ 壊 ( こわ ) れた 私 ( わたし ) の 散々 ( さんざん ) たる 記憶 ( きおく ) を 思 ( おも ) い 出 ( だ ) を 塗 ( まみ ) り 替 ( か ) えては
頬 ( ほお ) を 撫 ( な ) で 抱 ( だ ) きしめ 愛惜 ( いとお ) しみ 慈 ( いつく ) しんで 愛 ( かな ) しむ 場所 ( ばしょ ) へと 還 ( かえ ) るべき 揺 ( ゆ ) り 籠 ( かご ) だった

さようなら 左様 ( さよう ) なら さようなら 会 ( あ ) う 日 ( ひ ) までまた
愛 ( あい ) して 呉 ( く ) れた 人 ( ひと ) さようなら いつかまた

「ありがとう」と 言 ( い ) って 泣 ( な ) き 崩 ( くず ) れた
でもまた 会 ( あ ) えますか 揺 ( ゆ ) り 籠 ( かご ) の 墓場 ( はかば ) で