29. パーソナライズド・フローリア

英題:FLORIA the Bug

作曲:thus(2019)
編曲:thus(2019)
Music by thus © 2019 thus

歌詞:thus(2019)
Lyrics by thus © 2019 thus

絵:thus(2019)
Art by thus © 2019 thus

動画:thus
―フォント:PixelMPlus10,ほのか丸ゴシック

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【パーソナライズド・フローリア】

嗚呼 ( ああ )
いつしか 思 ( おも ) い 出 ( だ ) さないで
意識 ( いしき ) が 生 ( う ) まれ  届 ( とど ) く 届 ( とど ) く 生体 ( せいたい ) 反応 ( はんのう )
頭 ( あたま ) の 台詞 ( せりふ ) を 信 ( しん ) じるままに
物語 ( ものがたり ) が 進 ( すす ) み 進 ( すす ) み 縦列背動 ( じゅうれつはいどう )

垂々 ( なんなん ) とした 冒険譚 ( ぼうけんたん ) から  順 ( じゅん ) エピソード 幾許 ( いくばく ) 辿 ( たど ) って
煌 ( きら ) めく 容姿 ( ようし ) 纏 ( まと ) う 気 ( き ) はまるで 煌々 ( きらきら ) 光 ( ひか ) る 位電子 ( いでんし ) の 太陽 ( たいよう )
台詞 ( せりふ ) に 記 ( しる ) された 計画 ( けいかく ) 通 ( どお ) り
ボクに 出会 ( であ ) って 到頭 ( とうとう ) 崩 ( くず ) れ 往 ( ゆ ) く

何 ( なん ) でもかんでも 筋 ( すじ ) を 追 ( お ) う まるで
不思議 ( ふしぎ ) になる 淀 ( よど ) み 出 ( だ ) す  満 ( み ) たされぬままに
でも 何 ( なん ) でかって 分 ( わ ) からないんです
私 ( わたし ) 馬鹿 ( ばか ) だから  分 ( わ ) からないんです
嗚呼 ( ああ )

「 愛 ( あい ) してよ もっともっとボクのこと」
私 ( わたし ) 、 頭 ( あたま ) に 書 ( か ) いた 命令 ( めいれい ) を 否定 ( ひてい ) するままに
迚 ( とて ) も 一杯 ( いっぱい ) あって 分 ( わ ) からないんです
私 ( わたし ) 馬鹿 ( ばか ) だから 分 ( わ ) からないんです
もう1 回 ( かい ) 。

愛 ( あい ) したいよ もっともっとボクのこと
私 ( わたし ) 、 花 ( はな ) が 咲 ( ざ ) き 蝶 ( ちょう ) が 舞 ( ま ) う ボク 等 ( ら ) の 心 ( こころ ) だけ
だって 失敗 ( しっぱい ) したって 分 ( わ ) からないんです
私 ( わたし ) 馬鹿 ( ばか ) だから 分 ( わ ) からないんでしょうか

予定 ( よてい ) 通 ( とお ) りに 増 ( ふ ) える 仲間 ( なかま )   正中線 ( せいちゅうせん ) 越 ( こ ) え 姿 ( すがた ) をちらほら
全部 ( ぜんぶ ) 皆 ( みんな ) 脚本 ( きゃくほん ) 通 ( どお ) り  全部 ( ぜんぶ ) 皆 ( みんな ) 設定 ( せってい ) 通 ( どお ) り
揺 ( ゆ ) れる 揺 ( ゆ ) れる 位電子 ( いでんし ) の 月 ( つき )   遠 ( とお ) のく 眩暈 ( めまい ) でふら 付 ( つ ) く 想 ( おも ) いも
上奏 ( じょうそう ) された 計画 ( けいかく ) から  到頭 ( とうとう ) 崩 ( くず ) れ 出 ( だ ) す

何 ( なん ) でもかんでも 筋通 ( すじどお ) り 進 ( すす ) み
怖 ( こわ ) くなる 竦 ( すく ) み 出 ( だ ) す  私 ( わたし ) の 心 ( こころ ) だけ
どうして 泣 ( な ) くか 分 ( わ ) からないんです
私 ( わたし ) 馬鹿 ( ばか ) だから  分 ( わ ) からないんです
嗚呼 ( ああ )

「 愛 ( あい ) してよ もっともっとボクのこと」
私 ( わたし ) 、 心 ( こころ ) の 命 ( めい ) ず 感情 ( かんじょう ) なる 大 ( おお ) きな 化 ( ば ) け 物 ( もの ) が
処理 ( しょり ) 不能 ( ふのう ) なので できないんです
私 ( わたし ) 馬鹿 ( ばか ) だから できないんです
もう1 回 ( かい ) 。

愛 ( あい ) したいよ もっともっとボクのこと
私 ( わたし ) 、 花 ( はな ) が 咲 ( ざ ) き 蝶 ( ちょう ) が 舞 ( ま ) い 乱 ( みだ ) れる 心 ( こころ ) だけ
だって 失敗 ( しっぱい ) したって 分 ( わ ) からないんです
私 ( わたし ) 馬鹿 ( ばか ) だから  分 ( わ ) からないんでしょうか

最終 ( さいしゅう ) 局面 ( きょくめん ) の 果 ( は ) て  光闇 ( こうあん ) 舞 ( ま ) う 概念 ( がいねん )
散々ゝ ( さんざんざん ) たる 延々ゝ ( えんえんえん ) たる 私 ( わたし ) の 想 ( おも ) いと 痛 ( (いみじ) ) く 共鳴 ( きょうめい )
ほんのささやかに ただちょっと 儚 ( はかな ) い
パノラマの 美 ( うつく ) しさ  既視感 ( きしかん ) に 目眩 ( めまい ) が

嗚呼 ( ああ ) 、 何 ( なん ) で 悲 ( かな ) しいの ボク 等 ( ら ) 水平線 ( すいへいせん ) の 先 ( さき ) に 旅立 ( たびだ ) ち
その 運命 ( うんめい ) を 変 ( か ) えようとしては 世界 ( せかい ) を 全 ( すべ ) て 凱旋 ( がいせん ) したって
嗚呼 ( ああ ) 、 何 ( なん ) で 寂 ( さび ) しいの  嗚呼 ( ああ ) 、 何 ( なん ) で 苦 ( くる ) しいの
でも 分 ( わ ) かっているでしょう  最期 ( さいご ) の 私 ( わたし ) は

パーソナライズドされたんです 私 ( わたし )
人 ( ひと ) を 壊 ( こわ ) し 物 ( もの ) を 消 ( け ) す バグが 起 ( お ) きるように
でも 欠陥 ( けっかん ) だって 分 ( わ ) からないんです
何 ( なん ) て 罪深 ( つみぶか ) い  存在 ( そんざい ) でしょう
その 彼方 ( かなた )

愛 ( あい ) し 合 ( あ ) いたい もっとずっとボクのこと だけど
花 ( はな ) も 蝶 ( ちょう ) も 消 ( き ) えます  私 ( わたし ) に 触 ( ふ ) れただけ
逝 ( い ) って 狂 ( くる ) ってバグって 壊 ( こわ ) れるんです
「だからサヨナラ」と  突 ( つ ) き 放 ( はな ) す 手 ( て ) を 取 ( と ) って

「 愛 ( あい ) してるよ、フローリア、ボクは 君 ( きみ ) を」
私 ( わたし ) 、 壊 ( こわ ) れるボクの 暖 ( あたた ) かい 掌 ( てのひら ) 愛 ( かな ) しくて
それを 筋書 ( すじが ) き 通 ( どお ) り 頬 ( ほお ) に 当 ( あ ) てる
何 ( なん ) て 尊 ( とうと ) いんでしょう  涙 ( なみだ ) で 消 ( き ) える 手 ( て ) を

大冒険 ( だいぼうけん ) の 末 ( すえ )   遂 ( つい ) に 結婚式 ( けっこんしき ) を 挙 ( あ ) げ
ファンファーレが 鳴 ( な ) り エンドロール 後 ( ご )
周回 ( しゅうかい ) ルートのプロモーションから
一瞬 ( いっしゅん ) にして 消 ( き ) える  初 ( はじ ) めへと 忘 ( わす ) れ 去 ( さ ) る
馬鹿 ( ばか ) な 私 ( わたし ) へと 戻 ( もど ) るのです
私 ( わたし ) バグだけど  幸 ( しあわ ) せでした