47. 暁鐘の防人

英題:Go-between

作曲:thus(2020)
編曲:thus(2020)
Music by thus © 2020 thus

歌詞:thus(2020)
Lyrics by thus © 2020 thus

絵:thus(2020)
Art by thus © 2020 thus

動画:thus(2020)
―フォント:あずきフォントB

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「 暁鐘 ( ぎょうしょう ) の 防人 ( さきもり ) 」

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「 置 ( お ) いていくから  数 ( かず ) 限 ( かぎ ) り 味 ( あじ ) わって 忘 ( わす ) れぬように」

踏 ( ふ ) み 負 ( お ) う 風 ( かぜ ) 通 ( とお ) り 抜 ( ぬ ) ける  永久 ( とわ ) の 誓 ( ちか ) いを 持 ( も ) った 形見 ( かたみ ) を 授 ( さず ) かり
汲 ( く ) み 入 ( い ) るまで 天秤 ( てんびん ) に 吊 ( つ ) るし  甲 ( こう ) か 乙 ( おつ ) か 愛 ( め ) でるその 旅路 ( たびじ ) に
無音 ( むおん ) の 擬音 ( ぎおん ) が 言 ( い ) うには

「 君 ( きみ ) は 愛 ( あい ) せますか  生 ( い ) ける 屍 ( しかばね ) となり 価値 ( かち ) を 無 ( な ) くせども」
定型文 ( ていけいぶん ) を 述 ( の ) べる 使 ( つか ) いが  儀式 ( ぎしき ) を 歩 ( ある ) く
憶 ( おぼ ) えは 挙式 ( きょしき ) で 知 ( し ) った 切 ( ぎ ) り この 見留 ( みとめ ) を 上梓 ( じょうし ) にしたい 限 ( かぎ ) り だが
焼 ( や ) き 付 ( つ ) くのだろう  友達 ( ともだち ) だった 空教室 ( からきょうしつ ) が

白 ( しろ ) い 綺麗 ( きれい ) な 君 ( きみ ) の 手 ( て ) を  包 ( つつ ) む 我 ( わ ) が 友 ( とも ) の 力強 ( ちからづよ ) い 手 ( て ) を
忘 ( わす ) れれないだろう  僕 ( ぼく ) は 其処 ( そこ ) から 手 ( て ) を 振 ( ふ ) っていた
弔 ( とむら ) いまで 不偏 ( ふへん ) を 誓 ( ちか ) い 「また 会 ( あ ) いましょうね」と 告 ( つ ) げる 二口 ( ふたくち ) を
忘 ( わす ) れはしないだろうから  僕 ( ぼく ) を 切 ( き ) り 捨 ( す ) てて 傘下 ( さんか ) の 誉 ( ほま ) れとなれ

日々 ( ひび ) 成 ( な ) す 風 ( かぜ ) 通 ( とお ) りぬける その 糧 ( かて ) 共 ( とも ) に 骨 ( ほね ) の 間 ( あいだ ) を 抜 ( ぬ ) ける
織 ( お ) り 成 ( な ) す 壁 ( かべ ) 聳 ( そび ) え 立 ( た ) つ  両手 ( りょうて ) に 仕 ( つか ) え 何 ( なに ) を 仕切 ( しき ) るのか

追 ( お ) う 風 ( ふう ) 緑形 ( みどりかたち ) 得 ( え ) ずも  遠 ( とお ) く 吹 ( ふ ) いて 探 ( さが ) し 渡 ( わた ) る 度 ( たび )
装飾壁 ( そうしょくかべ ) 帰無 ( きむ ) に 戻 ( もど ) る  無垢 ( むく ) な 偉大 ( いだい ) をずっと 孕 ( はら ) み 代 ( か ) わる 度 ( たび )
二人 ( ふたり ) の 間 ( あいだ ) を 取 ( と ) り 持 ( も ) つ 僕 ( ぼく ) は

何者 ( なにもの ) なのか その 限 ( かぎ ) りを 尽 ( つ ) くして 惨 ( みじ ) めに 破 ( やぶ ) れた
春 ( はる ) 待 ( ま ) つ 今 ( いま ) も  夏 ( なつ ) に 留 ( とど ) まって 太陽 ( たいよう ) に 食 ( く ) らう
懺悔 ( ざんげ ) に 夕立 ( ゆうだち ) 雨 ( あめ ) を 乞 ( こ ) う  直 ( じか ) 冷 ( つめ ) たい 水面 ( みなも ) が 耳 ( みみ ) へ 入 ( い ) る  曰 ( いわ ) く、
「おいで 来 ( き ) て 欲 ( ほ ) しい」  私達 ( わたしたち ) の 記念碑 ( きねんひ ) を 建 ( た ) てに

明日 ( あす ) には 無 ( な ) い 僕 ( ぼく ) の 手 ( て ) も  空 ( から ) になってる 金魚鉢 ( きんぎょばち ) も
そして 幻夢 ( げんむ ) となった  記憶 ( きおく ) の 隅 ( すみ ) に 凝固 ( ぎょうこ ) していく
落 ( お ) とし 散 ( ばら ) けた 金平糖 ( こんぺいとう )   蟻 ( あり ) が 集 ( たか ) り 出 ( だ ) す 祭囃子 ( まつりばやし ) から
「どうか 来 ( き ) て 欲 ( ほ ) しい」  通過 ( つうか ) 儀礼 ( ぎれい ) の 最重要人 ( さいじゅうようにん ) として
「 来 ( き ) て 欲 ( ほ ) しい…」

紅 ( く ) に 染 ( そ ) まる 向 ( む ) かいの 道 ( みち ) を  気怠 ( けだる ) く 謡 ( うた ) ったあの 暁鐘 ( ぎょうしょう ) も  今 ( いま )
還 ( かえ ) らない  違 ( たが ) う 魂 ( たましい ) の 邂逅 ( かいこう ) に 当 ( あ ) たり
もうこの 世 ( よ ) のものではない この 両手 ( りょうて ) 離 ( はな ) せば  仲 ( なか ) の 最期 ( さいご ) だ
僕 ( ぼく ) の 元 ( もと ) から  間 ( ま ) を 取 ( と ) り 持 ( も ) つ 別 ( わか ) れを 告 ( つ ) げる

「 終焉 ( しゅうえん ) 兆時 ( ちょうじ ) の 熒 ( ひかり ) を それに 生 ( い ) き 残 ( のこ ) り 叫 ( さけ ) んだ 歓声 ( かんせい ) をも
  忘 ( わす ) れれないでしょう  何 ( なに ) もしなかった 僕 ( ぼく ) を 含 ( ふく ) めて
  時代 ( じだい ) の 流 ( なが ) れに 睨 ( にら ) まれて その 老 ( お ) いぼれとなり 退 ( しりぞ ) けられては
  嘆 ( なげ ) き 逝 ( ゆ ) くでしょう  衰 ( おとろ ) え 消 ( き ) える 福 ( ふく ) を 胸 ( むね ) に

 それでもきっと 笑 ( わら ) うでしょう その 覚悟 ( かくご ) を 以 ( もっ ) て 礎 ( いしずえ ) となった
  僕 ( ぼく ) の 出会 ( であ ) った  緑風 ( みどりかぜ ) は 姿 ( すがた ) を 消 ( け ) した
  弔 ( とむら ) い 合 ( あ ) ったその 終 ( つい ) に  未 ( ま ) だ 人気 ( ひとけ ) 残 ( のこ ) った 空 ( から ) の 教室 ( きょうしつ ) で
  待 ( ま ) っていましょう  再 ( ふたた ) び 起 ( お ) こる その 時 ( とき ) までは
  僕 ( ぼく ) が 君等 ( きみら ) の  防人 ( さきもり ) となり 墓 ( はか ) を 警備 ( けいび ) し 愛 ( あい ) となれ」