64. 水色クラブ *Explicit

英題:Genocide

作曲:thus(2019)
編曲:thus(2021)
Music by thus © 2021 thus

歌詞:thus(2019-2021)
Lyrics by thus © 2021 thus

絵:thus(2021)
Art by thus © 2021 thus

動画:thus(2021)
―フォント:怨霊

―Explicit:露骨に残酷な描写が含まれます―
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【 水色 ( みずいろ ) クラブ】

這 ( は ) う 紛 ( まが ) う 頭蓋 ( ずがい ) を 引 ( ひ ) き 掴 ( つか ) まれ 揚 ( あ ) ぐ 善意 ( ぜんい ) の 見 ( み ) えざる 手 ( て )
違 ( たが ) い 有用 ( ゆうよう ) を 錯 ( さっ ) 覚 ( かく ) し 有耶無耶 ( うやむや ) に 被 ( かぶ ) り 諭 ( さと ) し
然 ( さ ) して なして  知 ( し ) らされない 内 ( うち ) に 摘出 ( てきしゅつ ) 予定 ( よてい ) を 組 ( く ) み
前 ( まえ ) にして なして  石膏 ( せっこう ) の 畳上 ( じょうじょう ) 奉 ( ささ ) ぐ 嘉 ( よみ ) の 寵児 ( ちょうじ )

「 恥 ( はじ ) を 知 ( し ) れ」と 詰 ( なじ ) る 同期 ( どうき ) は
両目 ( りょうめ ) 備 ( そな ) うその 身 ( み ) を 讃 ( たた ) えていた
声高 ( こえだか ) に 自由 ( じゆう ) 気儘 ( きまま ) 上層 ( じょうそう ) の 権化 ( ごんげ )
想外 ( そうがい ) 鋏 ( はさみ ) を 取 ( と ) って 挙動 ( きょどう ) 狂 ( くる ) わせて  自分 ( じぶん ) の 眼 ( め ) に 刺 ( さ ) した

目 ( め ) を 掻 ( か ) いて 潰 ( つぶ ) し 流血 ( りゅうけつ ) の 阿鼻叫喚 ( あびきょうかん ) が 今 ( いま )
嗚呼 ( ああ ) 、 忽然 ( こつぜん ) 死 ( し ) の 不穏 ( ふおん ) が 蔓延 ( はびこ ) る
嗄 ( しゃが ) れてきた 濁声 ( だくせい ) に 痒 ( かゆ ) い 痒 ( かゆ ) いと 穿 ( ほじく ) り 回 ( まわ ) し
ギラリ 跳 ( と ) ぶ 神経 ( しんけい ) と 目玉 ( めだま ) が

背後 ( はいご ) に 見 ( まみ ) えるは 刳縹 ( くれはなだ )  その 姿 ( すがた )
ゆらりと 蜃気楼味 ( しんきろうみ ) 揺 ( ゆ ) れ 微笑 ( ほほえ ) み
痛 ( いた ) い 痛 ( いた ) い 苦 ( くる ) しいが 聞 ( き ) こえなくなる
鮮 ( あざ ) やか 血溜 ( ちだま ) りに 肉片 ( にくへん ) となった 躯 ( むくろ ) の 温血 ( ぬくち )

今日 ( きょう ) の 昨日 ( きのう ) で 彼 ( か ) の 机 ( つくえ ) に 花 ( はな ) が 生 ( い ) けられた
隣 ( となり ) の 席 ( せき ) の 同期 ( どうき ) が 欠席 ( けっせき ) していました
遺 ( のこ ) った 静脈血 ( じょうみゃくけつ ) の 固 ( かた ) まる 黒 ( くろ ) ずみが
裸眼 ( らがん ) の 酷 ( ひど ) い 有体 ( ありてい ) を 語 ( かた ) り 続 ( つづ ) けた

夕焼 ( ゆうや ) けが 迚 ( とて ) も 紅 ( あか ) くて
昨日 ( きのう ) 遭 ( あ ) った 惨死 ( ざんし ) を 讃 ( たた ) えるような
無慈 ( むじ ) の 自然 ( じねん ) さに 皆 ( みな ) が 黙 ( もく ) した
沈殿 ( ちんでん ) を 破 ( やぶ ) るは 予鈴 ( よれい ) その 出席表 ( しゅっせきひょう ) を 認 ( したた ) めようとして

壇上 ( だんじょう ) の 照明下 ( しょうめいか ) 顔面共 ( がんめんごと ) 引 ( ひ ) き 摺 ( ず ) り 回 ( まわ ) し
ぐじゃり、 眼球 ( がんきゅう ) 自 ( みずか ) ら 擦 ( こす ) り 出 ( だ ) して
脈 ( みゃく ) を 打 ( う ) って 相乗 ( そうじょう ) に 噴出口 ( ふんしゅつこう ) 鋏 ( はさみ ) を 探 ( さが ) す
近 ( ちか ) づく 事 ( こと ) など 出来 ( でき ) ぬままに

眼窩 ( がんか ) へ 差 ( さ ) し 込 ( こ ) むに 刳縹 ( くれはなだ )  その 指 ( ゆび ) が
ふわりと 気道 ( きどう ) を 絞 ( し ) めて 血筋 ( ちすじ ) 浮 ( う ) かび
人 ( ひと ) だった 形相 ( ぎょうそう ) は 緑青 ( みどりあお ) を 経 ( へ ) てやおら
蒼白 ( そうはく ) になる 鮮流血 ( せんりゅうけつ ) とは 対補 ( たいほ ) を 成 ( な ) して

遂 ( つい ) は 今日 ( きょう ) で 僕 ( ぼく ) 以外 ( いがい ) の 全員 ( ぜんいん ) 死 ( し ) に 曝 ( さら ) さ
皆 ( みんな ) 目 ( め ) を 鋏 ( はさみ ) で 抉 ( えぐ ) り 首 ( くび ) を 落 ( お ) としまし
管 ( くだ ) を 切 ( き ) る 音 ( おと ) が 骨砕音 ( こっさいおん ) が  今 ( いま ) も 残 ( のこ ) るが
意味 ( いみ ) 不明 ( ふめい ) に  閑散 ( かんさん ) へ 遁走 ( とんそう ) し 舎 ( やど ) を 飛 ( と ) び 出 ( だ ) した

今 ( いま ) は 只 ( ただ ) 走 ( はし ) れ 走 ( はし ) れ
何 ( なに ) かに 屠殺 ( とさつ ) されて 了 ( しま ) わぬように
鉛 ( なまり ) のように 重 ( おも ) い 瞼 ( まぶた ) と 全身 ( ぜんしん )
行 ( い ) き 着 ( つ ) く 川沿 ( かわぞ ) いの 道 ( みち )   見覚 ( みおぼ ) えのある 聖女 ( せいじょ ) が 振 ( ふ ) り 向 ( む ) いた

眼球 ( がんきゅう ) と 視神経 ( ししんけい ) が 路上 ( ろじょう ) に 和 ( あ ) えて 紅 ( あか ) く 蔓延 ( はびこ ) る
死骸 ( しがい ) の 向 ( む ) こう 側 ( がわ ) にて 覇気 ( はき ) を 帯 ( お ) びた
照 ( て ) らさる 後光下 ( ごこうか ) でその 慈悲 ( じひ ) 深 ( ぶか ) い 御顔 ( みかお ) は
「 水色 ( みずいろ ) クラブは 貴方 ( あなた ) の 味方 ( みかた ) です」と 告 ( つ ) げた

人 ( ひと ) の 形相 ( ぎょうそう ) した 刳縹 ( くれはなだ )  その 姿 ( すがた )
嗚呼 ( ああ ) 、 温厚 ( おんこう ) の 正 ( まさ ) にその 形 ( かたち ) が
「 君 ( きみ ) もきっと 辛 ( つら ) く 苦 ( くる ) しんだでしょう? だからさ」
「 一緒 ( いっしょ ) に 思想害者 ( しそうがいしゃ ) を 殺 ( ころ ) しに 征 ( ゆ ) こう」

「さァ、 思想害者 ( しそうがいしゃ ) を 制 ( せい ) しに 征 ( ゆ ) こう」
「さァ、 健常 ( けんじょう ) から 自由 ( じゆう ) を 取 ( と ) り 戻 ( もど ) そう」
「さァ、 眼球 ( がんきゅう ) を 刳 ( えぐ ) れ その 憎 ( にく ) しみで」
「さァ、 忘 ( わす ) れる 勿 ( なか ) れ あの 迫害 ( はくがい ) を」

「 思想害者 ( しそうがいしゃ ) を 制 ( せい ) しに 征 ( ゆ ) こう」
「 思想害者 ( しそうがいしゃ ) を 殺 ( ころ ) しに 征 ( ゆ ) こう」
それが 正 ( ただ ) しいと 思 ( おも ) えなかった 僕 ( ぼく ) は、