84. サンドボックス

英題:Hands in the Sandbox

作曲:thus(2021)
編曲:thus(2021-2022)
Music by thus © 2022 thus

歌詞:thus(2021-2022)
Lyrics by thus © 2022 thus

絵:茶仔(2023)
Art by 茶仔 © 2023 茶仔

動画:thus(2023)
―フォント:瀬戸フォント

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【サンドボックス】

見 ( み ) えない 硝子 ( がらす ) 数枚 ( すうまい ) 挟 ( はさ ) んで
僕 ( ぼく ) に 遠 ( とお ) い 談唱 ( だんしょう ) を 聞 ( き ) き 乍 ( なが ) ら

誰 ( だれ ) も 何 ( なに ) も 呉 ( く ) れずとも 僕 ( ぼく ) は 此 ( これ ) を 作 ( つく ) るんだ
誠心誠意 ( せいしんせいい ) の 透 ( す ) きの 狭間 ( はざま ) を 沈着 ( ちんちゃく ) たる 静養感 ( せいようかん ) で
想像 ( そうぞう ) するだけ 無限 ( むげん ) の 濃度 ( のうど ) をと 漂 ( ただよ ) う 静寂 ( せいじゃく ) で
僕 ( ぼく ) に 包 ( くる ) まった 其 ( それ ) を  掌 ( たなごころ ) に 在 ( あ ) る 其 ( それ ) を

だから 僕 ( ぼく ) は 孑 ( ひと ) り 集 ( あつ ) めた
既 ( すで ) に 持 ( も ) っている 量器 ( りょうき ) をして
そして 僕 ( ぼく ) は 付喪 ( つくも ) を 探 ( さが ) した
内 ( うち ) に 蠢 ( うごめ ) く 気概 ( きがい ) を 湛 ( たた ) え 乍 ( なが ) ら

夢路 ( ゆめじ ) に 放 ( はな ) て 生 ( う ) み 散 ( ち ) らす
僕 ( ぼく ) は 何処 ( どこ ) かへ 惹 ( ひ ) かれる 儘 ( まま )
手 ( て ) を 見做 ( みな ) し 願 ( ねが ) う 相貌 ( そうぼう ) を 未 ( いま ) だに
僕 ( ぼく ) は 見知 ( みし ) らない 儘 ( まま )   焦 ( こ ) がれたんだ

熟 ( う ) れた 違和 ( いわ ) が 実 ( みの ) り 生 ( な ) った
事 ( こと ) の 拡張 ( かくちょう ) を 迫 ( せま ) られ 課 ( か ) していた

誰 ( だれ ) も 何 ( なに ) も 見 ( み ) えぬけど  僕 ( ぼく ) は 此 ( これ ) を 作 ( な ) したいんだ
形状散渦 ( けいじょうさんか ) の 施与 ( しよ ) を 待 ( ま ) つ 魂魄 ( こんぱく ) の 顕体現 ( けんたいげん ) を
創造 ( そうぞう ) するだけ 無形 ( むけい ) の 型 ( かた ) に そう、 繁殖 ( はんしょく ) 思惟岱 ( しいだい ) な
僕 ( ぼく ) に 空舞 ( からま ) った 其 ( それ ) を 求 ( もと ) めた
諸々 ( もろもろ )

だから 僕 ( ぼく ) は 見取 ( みと ) り 描 ( えが ) いた
術 ( すべ ) に 待 ( ま ) っている 器量 ( きりょう ) を 果 ( は ) て
そして 僕 ( ぼく ) は 付喪 ( つくも ) を 探 ( さが ) した
内 ( うち ) で 犇 ( ひしめ ) く 気概 ( きがい ) を 持 ( も ) て 余 ( あま ) して

著 ( あらわ ) し 作 ( な ) し 試 ( こころ ) み 経 ( た ) つ
僕 ( ぼく ) は 何処 ( どこ ) かに 惹 ( ひ ) かれる 儘 ( まま )
手 ( て ) を 見做 ( みな ) し 名乗 ( なの ) る 相貌 ( そうぼう ) へ 焦 ( こ ) がれた
光 ( ひかり ) を 其処 ( そこ ) に 見立 ( みた ) て 居 ( い ) たんだ

擦 ( す ) れた 硝子 ( がらす ) 数枚 ( すうまい ) 挟 ( はさ ) んで
僕 ( ぼく ) に 遠 ( とお ) い 談唱 ( だんしょう ) を 聞 ( き ) き 乍 ( なが ) ら

熙 ( ああ ) 、みたいな  天漠 ( てんばく ) 斂 ( おさ ) め
僕 ( ぼく ) に 囃子 ( はやし ) が 行 ( ゆ ) く 行 ( ゆ ) く 近 ( ちか ) くなっていた

万 ( よろず ) と 集 ( すだ ) く 相貌 ( そうぼう ) の 無 ( な ) い 手 ( て ) が
何 ( なに ) も 見 ( み ) えない 僕 ( ぼく ) へ
冷 ( さ ) め 遣 ( や ) らず 慕 ( しの ) ぶ 余熱 ( ほとぼり ) を 感 ( かん ) じた
僕 ( ぼく ) が 焦 ( こ ) がれた 皆 ( みんな ) の 手 ( て ) から

さあ、 僕 ( ぼく ) は、 僕達 ( ぼくたち ) は、そう、 此 ( これ ) を 創 ( つく ) るんだ
陶冶 ( とうや ) に 陶冶 ( とうや ) す 無間 ( むげん ) の 稀 ( まれ ) よ 貸 ( か ) せる 手 ( て ) ならば 千手 ( せんて ) に 大層 ( たいそう )
「 創造 ( そうぞう ) するだけ 作 ( な ) せる 迄 ( まで ) は」と  匯 ( めぐ ) り 戻 ( もど ) って
僕 ( ぼく ) に 宿 ( やど ) った 其 ( それ ) を  掌 ( たなごころ ) に 在 ( あ ) る 此 ( これ ) を

肯 ( うべな ) う 時 ( とき ) を 刻々 ( こくこく ) と 積 ( つ ) み 上 ( あ ) げ
園方 ( そのかた ) 冪 ( おお ) い 為 ( な ) した
生 ( う ) まれて 間 ( ま ) も 無 ( な ) き 一度 ( いちど ) を 僕達 ( ぼくたち ) は
彼方 ( かなた ) の 照 ( て ) らす 方 ( ほう ) へ 萌 ( きざ ) した

そして 僕等 ( ぼくら ) は 点睛 ( てんせい ) した
此処 ( ここ ) に 携 ( たずさ ) う 数多 ( あまた ) をして
そして 僕 ( ぼく ) は 付喪 ( つくも ) を 放 ( はな ) した
兼 ( か ) ねて 余 ( あま ) す 気概 ( きがい ) を 以 ( もっ ) て 放 ( はな ) した

夢路 ( ゆめじ ) の 華 ( はな ) へ 表情 ( ひょうじょう ) を 彩 ( いろど ) り
付喪 ( つくも ) が 恵 ( めぐ ) み 雪 ( そそ ) いだ
手 ( て ) を 呉 ( く ) れた 人 ( ひと ) の 相貌 ( そうぼう ) が 見 ( まみ ) えた
世界 ( せかい ) は 此処 ( ここ ) にずっと  存 ( あ ) ったんだ

「さあ、 俱 ( とも ) に 行 ( ゆ ) こう」