126. 森羅

英題:Shinra

作曲:thus(2022-2023)
編曲:thus(2023)
Music by thus © 2023 thus

歌詞:thus(2023)
Lyrics by thus © 2023 thus

―
―
―

【 森羅 ( しんら ) 】

もしも 君 ( きみ ) が 私 ( わたし ) なら 澹 ( あわ ) い 澹 ( あわ ) い 闇 ( やみ ) に 包 ( つつ ) まれて 熄 ( き ) えるだろう
延 ( の ) びる 道程 ( みちのり ) に 矗 ( (そび) ) える 多 ( おお ) い 覆 ( おお ) い 無間 ( むげん ) と 並 ( なら ) ぶが 何某 ( なにがし ) かも

一 ( ひと ) つ 弌 ( ひと ) つと 弍 ( なら ) び 続 ( つづ ) ける
事 ( こと ) は 知 ( し ) らずと 羅針盤 ( らしんばん ) に 沿 ( そ ) う
草木 ( くさき ) 瀝 ( したた ) る 露天 ( ろてん ) の 過去 ( かこ ) を
何時 ( いつ ) か 晨 ( どき ) に 逸 ( うしな ) った

匡 ( ただ ) して 呉 ( く ) れないで  不測 ( ふそく ) の 緒 ( いとぐち ) で
無人駅 ( むじんえき ) へも 溢 ( あふ ) れ 征 ( ゆ ) く 範疇 ( はんちゅう ) で
大雹 ( おおひょう ) が 暴 ( あば ) れる 割 ( わ ) りに 叩 ( たた ) く
そして 没 ( おぼ ) れる 地表 ( ちひょう ) の 間隙 ( かんげき ) に

分 ( わ ) かるのだろうか 天帝 ( てんてい ) を 待 ( ま ) てる 君 ( きみ ) に
待 ( ま ) てば 恵 ( めぐ ) みが 降 ( ふ ) る 位置 ( いち ) に 立 ( た ) つ 君 ( きみ ) に
全 ( すべ ) て 泛 ( あまね ) いて 刺 ( さ ) さり 傷痍 ( しょうい ) を 負 ( お ) う
森羅 ( しんら ) の 植樹 ( しょくじゅ ) が

蟾 ( つき ) も 星 ( ほし ) も 雲 ( くも ) も 無 ( な ) い 奇様 ( きよう ) な 暗道 ( あんみち ) の 何処 ( どこ ) までを 歩 ( ある ) くのだろう
延 ( の ) びる 道程 ( みちのり ) 面前 ( めんぜん ) に 五里霧中 ( ごりむちゅう ) と 靄 ( もや ) く 永久 ( とわ ) の 一筋 ( ひとすじ ) を 只 ( ただ )

最果 ( さいは ) ての 先 ( さき ) 宙 ( そら ) を 描 ( えが ) き 見 ( み ) て
右 ( みぎ ) も 東 ( ひがし ) も 分 ( わ ) からなくなる
生 ( い ) ける 死 ( し ) せるの 輪郭 ( りんかく ) ですら
何処 ( どこ ) か 闇 ( やみ ) に 亡 ( うしな ) った

匡 ( ただ ) して 呉 ( く ) れないで  無根 ( むこん ) な 理 ( ことわり ) で
勝手口 ( かってぐち ) から 爆 ( は ) ぜて 飛 ( と ) ぶ 力動 ( りきどう ) で
大風 ( おおかぜ ) が 唸 ( うな ) れる 喝 ( おど ) しに 来 ( く ) る
そして 広 ( ひろ ) がる 不毛 ( ふもう ) の 土地息吹 ( とちいぶき )

分 ( わ ) かるのだろうか 掌上 ( しょうじょう ) に 乗 ( の ) れる 君 ( きみ ) に
乗 ( の ) れば 忽 ( たちま ) ち 掬 ( すく ) い 出 ( だ ) さる 君 ( きみ ) に
全 ( すべ ) て 泛 ( あまね ) いて 虔 ( うば ) い 征 ( ゆ ) く 殆 ( ほとほと ) と
布陣 ( ふじん ) の 轟句 ( ごうく ) その 咆哮 ( ほうこう ) が

匡 ( ただ ) して 呉 ( く ) れないで  不純 ( ふじゅん ) な 礎 ( いしずえ ) で
姶 ( みめよ ) い 暗 ( やみ ) に 見 ( み ) つけた 安息 ( あんそく ) を
大已 ( おおやみ ) が 恩赦 ( おんしゃ ) を 仮向 ( かりむ ) け 渡 ( わた ) す
そして 夜露 ( よつゆ ) が 冷 ( つめ ) たくも 亘 ( わた ) る

分 ( わ ) かるのだろうか 何 ( なに ) も 知 ( し ) らない 君 ( きみ ) に
それとなく 嵌 ( は ) まり 其処 ( そこ ) に 立 ( た ) てている 君 ( きみ ) に
全 ( すべ ) て 泛 ( あまね ) いて 干 ( おか ) させた 末裔 ( まつえい ) の
凪 ( なぎ ) に 泛 ( う ) かぶ 轟 ( とどろ ) きが

匡 ( ただ ) して 呉 ( く ) れないで  只 ( ただ ) 独 ( ひと ) り 善 ( よ ) がりに
勝手矢鱈 ( かってやたら ) と 均 ( なら ) すような 重機火 ( じゅうきか ) で
嗚於 ( おお ) 、 何 ( なに ) も 無 ( な ) いと 味 ( あじ ) を 占 ( し ) め 卸 ( おろ ) し 領 ( おさ ) む
そして 繋 ( つな ) がる 君 ( きみ ) の 網膜 ( もうまく ) に

分 ( わ ) かるのだろうか 可視 ( かし ) しか 見 ( み ) えない 君 ( きみ ) に
球面 ( きゅうめん ) だけで 衷 ( うち ) を 見 ( み ) た 気 ( き ) の 君 ( きみ ) に
全 ( すべ ) て 泛 ( あまね ) いて 四角 ( しかく ) き 量産 ( りょうさん ) に 聘 ( と ) う
自然 ( しぜん ) の 戻 ( もど ) す 洪水 ( こうずい ) の 泗 ( なみだ ) が

分 ( わ ) かって 呉 ( く ) れないで  只 ( ただ ) 独 ( ひと ) り 善 ( よ ) がりに
宜 ( むべ ) を 蒐 ( あつ ) めた 敬虔 ( けいけん ) たる 涵養 ( かんよう ) で
大勢 ( おおぜい ) が 賑 ( にぎ ) わう 罷 ( まか ) り 通 ( とお ) る
そして 化 ( ば ) かれた 羅刹 ( らせつ ) の 溜 ( たま ) り 場 ( ば ) に

分 ( わ ) かるのだろうか 勇名 ( ゆうめい ) を 突 ( つ ) き 出 ( だ ) す 君 ( きみ ) に
已 ( や ) むに 已 ( や ) まれず 穢 ( けが ) した その 末 ( すえ ) に
釁 ( ちぬ ) られ 切 ( き ) った 非 ( あら ) ざる 対 ( つい ) の 掌 ( てのひら ) で
怪物 ( かいぶつ ) の 手向 ( たむ ) く 黒百合 ( くろゆり ) の 純粋 ( じゅんすい ) さに

もしも 君 ( きみ ) が 私 ( わたし ) なら 澹 ( あわ ) い 澹 ( あわ ) い 闇 ( やみ ) に 耐 ( た ) えられず 熄 ( き ) えるだろう