137. 屑屑と凍てつく

英題:Frozen Earnestly

作曲:thus(2024)
編曲:thus(2024)
Music by thus © 2024 thus

歌詞:thus(2024)
Lyrics by thus © 2024 thus

絵:thus(2024)
Art by thus © 2024 thus

動画:thus(2024)
―フォント:あずきフォントB

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「 屑屑 ( せつせつ ) と 凍 ( い ) てつく」

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無音 ( むおん ) の 儘 ( まま ) 呑 ( の ) み 込 ( こ ) んでいく
白 ( しろ ) い 悪魔 ( あくま ) が 大 ( おお ) きくなっていく
長 ( なが ) く 長 ( なが ) く 積 ( つ ) み 上 ( あ ) げた 営 ( いとな ) みさえも
一瞬 ( いっしゅん ) の 内 ( うち ) に

繰 ( く ) り 返 ( かえ ) しても 繰 ( く ) り 返 ( かえ ) しても
卒 ( つい ) は 必 ( かなら ) ず 埋 ( う ) もれて 亡 ( な ) くなる
その 時 ( とき ) 私 ( わたし ) は 初 ( はじ ) めて 畏 ( おそ ) れた
厳冬 ( げんとう ) の 峭 ( きび ) しさに いずれ

粉雪 ( こなゆき ) を 散 ( ち ) らして 舞 ( ま ) って 迫 ( せま ) りくる
見当識 ( けんとうしき ) を 失 ( うしな ) って 迷 ( まよ ) い 込 ( こ ) み
彷徨 ( さまよ ) い 続 ( つづ ) ける 中 ( なか ) ずっと 静 ( しず ) けさの
冷酷 ( れいこく ) に 積 ( つ ) もる

血 ( ち ) が 熱 ( ねつ ) を 失 ( な ) くしていき
内 ( うち ) に 感覚 ( かんかく ) は 冷 ( ひ ) え 消 ( き ) えて
身 ( み ) の 中迄 ( なかまで ) 凍 ( い ) てついていく
氷 ( こおり ) になる 自 ( みずか ) らに 恐怖 ( きょうふ ) が

屑屑 ( せつせつ ) と 積 ( つ ) もっていく
帰 ( かえ ) り 道 ( みち ) は 徐 ( おもむろ ) に 消 ( き ) えて
遠大 ( えんだい ) さを 私 ( わたし ) は 畏 ( おそ ) れた
厳冬 ( げんとう ) の 隔 ( へだ ) てぬ 冽 ( つめ ) たさに

無音 ( むおん ) が 只 ( ただ ) 流 ( なが ) れている
沈黙 ( ちんもく ) の 音 ( おと ) がただ 流 ( なが ) れている
豊穣 ( ほうじょう ) の 期 ( とき ) の 集 ( たか ) り 合 ( あ ) いでさえ
絶滅 ( ぜつめつ ) したように

何処 ( どこ ) にも 無 ( な ) い 何処 ( どこ ) にも 無 ( な ) い
生 ( い ) きる 息吹 ( いぶき ) を 何処 ( どこ ) にも 感 ( かん ) じない
その 時 ( とき ) 私 ( わたし ) は 初 ( はじ ) めて 分 ( わ ) かった
厳冬 ( げんとう ) の 峭 ( きび ) しさに 尽 ( つ ) きて

真 ( ま ) っ 白 ( しろ ) な 視界 ( しかい ) に
目 ( め ) に 入 ( い ) る 雪虫 ( ゆきむし )
融 ( と ) けては 凍 ( こお ) り 頑 ( かたく ) なに 滑 ( すべ ) らす
私 ( わたし ) の 足 ( あし ) は 未 ( ま ) だ 有 ( あ ) るか

血 ( ち ) が 熱 ( ねつ ) を 失 ( な ) くしていく
私 ( わたし ) は 積雪 ( せきせつ ) に 埋 ( う ) もれ 消 ( き ) えて
誰 ( だれ ) に 見 ( み ) つからず 雪 ( ゆき ) に 没 ( おぼ ) れて
孤独 ( こどく ) に 死 ( し ) んで 了 ( しま ) う 恐怖 ( きょうふ ) が

屑屑 ( せつせつ ) と 積 ( つ ) もっていく
野良 ( のら ) の 遺骸 ( いがい ) は 隠 ( かく ) れ 消 ( き ) えて
その 無情 ( むじょう ) さを 私 ( わたし ) は 畏 ( おそ ) れた
厳冬 ( げんとう ) の 隔 ( へだ ) てぬ 自然 ( しぜん ) さに

はらはらり はらはらり
落 ( お ) ちて 来 ( き ) ている 小粒 ( こつぶ ) が 何 ( なに ) かを
安全 ( あんぜん ) な 私 ( わたし ) には 分 ( わ ) からなかった
大自然 ( だいしぜん ) の 峭 ( きび ) しさが

屑屑 ( せつせつ ) と 積 ( つ ) もっている
私 ( わたし ) は 冷 ( つめ ) たく 埋 ( う ) もれ 消 ( き ) えて
誰 ( だれ ) も 見 ( み ) つけず 雪 ( ゆき ) に 没 ( おぼ ) れて
餒 ( くさ ) り 形 ( かたち ) を 留 ( とど ) めない 恐怖 ( きょうふ ) へ

血 ( ち ) が 熱 ( ねつ ) を 帯 ( お ) びていく
体 ( たい ) へ 流 ( なが ) れる 管 ( くだ ) が 痛 ( いた ) み
その 生 ( せい ) こそを ただ 尊 ( とうと ) んだ
確 ( たし ) かに 流 ( なが ) れる 血潮 ( ちしお ) に