169. インスペクタの自死未遂 *Explicit

英題:Inspector’s Confession After a Suicide Attempt

作曲:thus(2025)
編曲:thus(2025)
Music by thus © 2025 thus

歌詞:thus(2025)
Lyrics by thus © 2025 thus

絵:ふゆ(2025)
Art by ふゆ © 2026 ふゆ

動画:thus(2026)
―フォント:瀬戸フォント
Video by thus © 2026 thus

―Explicit:自死を扱ったテーマ―
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「インスペクタの 自死未遂 ( じしみすい ) 」

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ずっと 見 ( み ) ていたかった 夢 ( ゆめ ) みたいに
いつ 寤 ( さ ) められるかに 怯 ( おび ) え 空中 ( くうちゅう ) の 今 ( いま ) を 過 ( す ) ぎる
不安 ( ふあん ) を 煽 ( あお ) る 期待 ( きたい ) と 泳 ( およ ) ぐ 視線 ( しせん ) の
臙脂 ( えんじ ) の 意味 ( いみ ) を 深読 ( ふかよ ) んだ

変 ( か ) わらなくて もう また 誓 ( ちか ) っても
お 揃 ( そろ ) いの 欠陥 ( けっかん ) を 切 ( き ) って 反転 ( はんてん ) ぷつりと 脱離 ( だつり )
普通 ( ふつう ) が 何 ( なに ) か 出来 ( でき ) なくて
もう 取 ( と ) り 返 ( かえ ) せず 壊 ( こわ ) しちゃうんだ  生 ( い ) きてて 良 ( い ) いのかしら

見 ( み ) えない 絆 ( きずな ) を 確 ( たし ) かめるみたいに
毎度 ( まいど ) と 匙 ( さじ ) を 投 ( な ) げて 反応 ( はんのう ) を 窺 ( うかが ) い 識 ( し ) った
安堵 ( あんど ) と 義肢 ( ぎし ) を 奪 ( うば ) われたと 拗 ( こじ ) れ 拗 ( こじ ) れて
そっか、そうなんだと 察 ( し ) れちゃって

幼気健気 ( いたいけけなげ ) の 虜 ( とりこ ) になって
外 ( はず ) す 箍 ( たが ) の 長 ( なが ) さは 際限 ( さいげん ) なく 続 ( つづ ) く 時期 ( じき ) に
五感 ( ごかん ) も 分 ( わ ) からなく 癆 ( いた ) み 探 ( さが ) し 続 ( つづ ) けて
触 ( さわ ) れない 手 ( て ) の 平 ( ひら ) で 打 ( ぶ ) っていて

拡 ( ひろ ) がる 他人 ( たにん ) の 網膜 ( もうまく ) ペイズリー
私 ( わたし ) へと 流 ( なが ) す 静血 ( じょうけつ ) は 表面形 ( ひょうめんけい ) だけの 験 ( あかし )
「 便 ( たよ ) って 来 ( こ ) ないで、これ 以上 ( いじょう ) 」 そうなのかと
何処 ( どこ ) から 何処 ( どこ ) までが 真贋 ( しんがん ) で

見限 ( みかぎ ) りな 背中 ( せなか ) に 疑義 ( ぎぎ ) が 降 ( ふ ) って
見境無 ( みさかいな ) い 鸚鵡 ( おうむ ) なんだって そう 思 ( おも ) えない 持 ( も ) て 囃 ( はや ) しに
傷 ( きず ) つき 試 ( ため ) す 機嫌 ( きげん ) の 戦慄 ( わなな ) く 儘 ( まま ) の
思 ( おも ) い 入 ( い ) れに 暴力 ( ぼうりょく ) を 釁 ( ぬ ) っちゃった

罪深 ( つみぶか ) くて  後 ( うし ) ろめたくて
お 気 ( き ) に 入 ( い ) りだと 見 ( み ) せた 衣装 ( いしょう ) も 挽回 ( ばんかい ) も
求 ( もと ) めを 誹謗 ( ひぼう ) と 叩 ( たた ) き 衒 ( う ) られ 了 ( しま ) うのは  許 ( ばか ) り
真 ( ま ) っ 赤 ( か ) 化粧 ( けしょう ) ベたり  台無 ( だいな ) しで

「もう 見 ( み ) ないでよ」「もう 嫌 ( きら ) ってよ」
胸 ( むね ) と 口角 ( こうかく ) のミリメーターが 剥 ( は ) がれ
至 ( いた ) らない 心 ( こころ ) を 大事 ( だいじ ) に 出来 ( でき ) なくて あぁ
ぐしゃんな 顔 ( かお ) を 詰 ( つ ) めた  生 ( い ) きてて 良 ( い ) いのかしら

私 ( わたし ) には 何 ( なに ) か 足 ( た ) りなくて
生 ( い ) きない 方 ( ほう ) が 良 ( い ) いと 思 ( おも ) ってきて
死 ( し ) んだ 方 ( ほう ) が 良 ( い ) いと 思 ( おも ) えてきて
死 ( し ) んだ 方 ( ほう ) が 良 ( い ) いと 思 ( おも ) えてきて

そうして 冥 ( くら ) い 方 ( ほう ) を 目指 ( めざ ) していた
親身 ( しんみ ) を じとり 絞 ( しぼ ) る 咎 ( とが ) の 私 ( わたし ) は
心 ( こころ ) が 人間 ( にんげん ) に 値 ( あたい ) しなかった
だから 簒 ( うば ) った 時 ( とき ) を 贖 ( あがな ) って  生 ( う ) まれたことを 償 ( つぐな ) えれば

夢 ( ゆめ ) で 憂 ( うれ ) いて  尚 ( なお ) 現 ( うつつ ) 揺 ( ゆ ) れ
禍 ( か ) でも 一歩 ( いっぽ ) を 出 ( だ ) せぬ 弱 ( よわ ) さに 寄 ( よ ) りかけ
意気地 ( いくじ ) なく 今際 ( いまわ ) を 選 ( えら ) ばずにさせたのは
温 ( ぬく ) い 血 ( ち ) に 塗 ( まみ ) れてでも 擁 ( だ ) いていた 「 良 ( よ ) かった」って 涙声 ( なみだごえ ) が

全部 ( ぜんぶ ) 聞 ( き ) きとめてくれて ありがとね
ああ、ね もしかしたら 私 ( わたし ) 生 ( い ) きてて 良 ( い ) いのかしら