59. 薄倖コンベア

英題：Astray

作曲：thus(2020)

編曲：thus(2020)

歌詞：thus(2020)

Song by thus © 2020 thus

絵：thus(2021)

Art by thus © 2021 thus

動画：thus(2021)

―フォント：あんずもじ2020, Electroharmonix

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「 薄倖 ( はっこう ) コンベア」

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一度 ( いちど ) 一度 ( いちど ) 験 ( ため ) す 事 ( こと ) 無 ( な ) く 道程 ( どうてい ) に 舗 ( し ) かる 旧 ( ふる ) い 踏襲 ( とうしゅう ) に 乗 ( の ) る
一歩 ( いっぽ ) 一歩 ( いっぽ ) を 踏 ( ふ ) みしめた　 陶冶 ( とうや ) の 階 ( きざはし ) 「これで もう 疲 ( つか ) れない」と

一歩 ( いっぽ ) 一歩 ( いっぽ ) を 嗤 ( わら ) うように 遂 ( と ) げる 教化 ( きょうか ) を 為 ( な ) す 人間力 ( にんげんりょく ) 謳 ( うた ) う 量産 ( りょうさん ) 装置 ( そうち )
一段 ( いちだん ) 一段 ( いちだん ) 肥大 ( ひだい ) する 様 ( さま ) に 僕等 ( ぼくら ) は 傍目 ( はため ) 「 嵩張 ( かさば ) る 勇気 ( ゆうき ) を 持 ( も ) っているんだ」と

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komencantoj, kien ili iras?

奢 ( おご ) れる 顔 ( かお ) して 何 ( なに ) を 謳 ( うた ) う
戻 ( もど ) れぬ 量子 ( りょうし ) は 何処 ( どこ ) へ 向 ( む ) かう
運 ( はこ ) ぶ 機械 ( きかい ) へと 野次 ( やじ ) を 飛 ( と ) ばして
僕等 ( ぼくら ) は 歩 ( ある ) いて 来 ( き ) た 空 ( くう ) の 未来 ( みらい ) 無 ( な ) き 蜚語 ( ひご ) を 垂 ( た ) れ 流 ( なが ) して

一同 ( いちどう ) 一同 ( いちどう ) 進 ( すす ) む 程 ( ほど ) 無 ( な ) く 道程 ( どうてい ) に 病 ( や ) め 疲 ( つか ) れた 仲間 ( なかま ) へ
一頭 ( いっとう ) 一頭 ( いっとう ) 乗 ( の ) り 込 ( こ ) める 機会 ( きかい ) が 整備 ( せいび ) されて 中途 ( ちゅうと ) の 契 ( けい ) 約 ( やく ) 誘致 ( ゆうち ) した

一歩 ( いっぽ ) 一歩 ( いっぽ ) を 踏 ( ふ ) みしめる 音 ( おと ) が 一 ( ひと ) つ 宛 ( ずつ ) 少 ( すく ) なくなった 気 ( き ) がした
一部 ( いちぶ ) 一部 ( いちぶ ) の 動 ( うご ) かない 不良 ( ふりょう ) 部品 ( ぶひん ) 交換 ( こうかん ) して 足跡 ( あしあと ) 全消去 ( ぜんしょうきょ ) した
全消去 ( ぜんしょうきょ ) した

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komencantoj, kien ili iras?

手 ( て ) ぶらの 癖 ( くせ ) して 何 ( なに ) を 謳 ( うた ) う
迷 ( まよ ) える 量子 ( りょうし ) は 何処 ( どこ ) へ 向 ( む ) かう
運 ( はこ ) ばぬ 道路 ( どうろ ) を 機物 ( きぶつ ) の 脚 ( あし ) で
僕 ( ぼく ) は 未 ( ま ) だ 歩 ( ある ) いていた 筋肉痛 ( きんにくつう ) の 悲鳴 ( ひめい ) に 慄 ( おのの ) き

君 ( きみ ) も 乗 ( の ) るのか　その 機械 ( きかい ) の 上 ( うえ ) に
「だって、もうさ、もう、 疲 ( つか ) れたよ」
「「もう 疲 ( つか ) れたよ」」
「「「もう 疲 ( つか ) れたよ」」」

centi-grado-komencanto
centi-grado-komencanto
centi-grado-komencanto
komencanto, kien vi iras?

配 ( くば ) られた 教科書 ( きょうかしょ ) を 謳 ( うた ) う
約束 ( やくそく ) さる 終点 ( しゅうてん ) へ 向 ( む ) かう
運 ( はこ ) ぶ 機械上 ( きかいじょう ) 列 ( れつ ) に 並 ( なら ) んで
皆 ( みんな ) 止 ( と ) まっていた「 動 ( うご ) かぬ 枷 ( かせ ) ではない」と 唱 ( とな ) えて

「 奢 ( おご ) れる 顔 ( かお ) して 何 ( なに ) を 謳 ( うた ) う」
「 戻 ( もど ) れぬ 量子 ( りょうし ) は 何処 ( どこ ) へ 向 ( む ) かう」
運 ( はこ ) ぶ 機械上 ( きかいじょう ) 野次 ( やじ ) を 飛 ( と ) ばして
僕 ( ぼく ) を 詰 ( なじ ) っていた 喧 ( かまびす ) しい 仲間 ( なかま ) の 俤 ( おもかげ ) が

乗 ( の ) らずに 痛 ( いた ) めて 何 ( なに ) を 謳 ( うた ) う
約束 ( やくそく ) されずに 何処 ( どこ ) へ 向 ( む ) かう
動 ( うご ) かぬ 道路 ( どうろ ) で 列 ( れつ ) を 乱 ( みだ ) して
僕等 ( ぼくら ) が 歩 ( ある ) いて 来 ( き ) た 繋 ( つな ) がる 軌跡 ( きせき ) を
足踏 ( あしぶ ) みだけど 僕 ( ぼく ) は 未 ( ま ) だ 歩 ( ある ) いている　 嵩張 ( かさば ) る 勇気 ( ゆうき ) の 俤 ( おもかげ ) を 音 ( おと ) にして
歩 ( ある ) いている 君 ( きみ ) の 分 ( ぶん ) も ずっと

marŝadu, komencanto