76. 霖より

英題:A Spell of Rain

作曲:thus(2016-2017)
編曲:thus(2017-2021)
Music by thus © 2021 thus

歌詞:thus(2016-2021)
Lyrics by thus © 2021 thus

絵:桃melhen桃(2022)
Art by 桃melhen桃 © 2022 桃melhen桃

動画:thus(2022)
―フォント:うずらフォント

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【 霖 ( ながあめ ) より】

戴天下 ( たいてんか ) を 覆 ( おお ) う 曇 ( くも ) りが
滲 ( にじ ) ます 雨音 ( あまおと ) が 降 ( ふ ) る 頻 ( しき ) り

宛 ( さなが ) ら 花弁 ( はなびら ) ひたひたひた
滴 ( したた ) る 滴 ( したた ) る  涓 ( しずく ) 葉 ( は ) に 湛 ( たた ) えて
ころころがる

明日 ( あした ) もまだ 降 ( ふ ) るだろうか
この 手 ( て ) 潤 ( うるお ) わずに 斑 ( まだら ) に

目 ( め ) と 目 ( め ) 澄 ( す ) ましてよ  茲 ( ここ ) の 私 ( わたし ) を 聴 ( き ) いてよ
今日 ( きょう ) はね 色 ( いろ ) んな 懐 ( おも ) いが 漂 ( ただよ ) うから
僕 ( ぼく ) が 僕 ( ぼく ) の 心 ( こころ ) で 在 ( あ ) り 得 ( え ) るように
魂 ( たましい ) を 雪 ( そそ ) げた その 先 ( さき ) でまた 逢 ( あ ) おう

それから 花弁 ( はなびら ) は ぴたぴたぴた
舞 ( ま ) うぽつり またぽとり せめて 迎 ( むか ) えに 来 ( き ) て 何処 ( どこ ) に 居 ( い ) るのと

さあ、 何 ( なん ) だか 見 ( み ) ていたきりだ  樋 ( とい ) 流 ( なが ) す 盥 ( すす ) ぐ 音 ( おと ) が 頬 ( ほお ) に 零 ( お ) ち 掛 ( か ) けた ぽた
黙 ( もく ) と 黙 ( もく ) が 言葉 ( ことば ) を 借 ( か ) り 入 ( い ) れるように  魂 ( たましい ) を 雪 ( そそ ) げた その 先 ( さき ) でまた

明日 ( あした ) もまだ 降 ( ふ ) るだろうか その 手 ( て ) を 未 ( いま ) だに 掴 ( つか ) めずに

罅 ( すきま ) で 花弁 ( はなびら ) が ゆらゆらゆら
もう 朞 ( ひとまわ ) り 朞 ( ひとまわ ) りと 具 ( つぶさ ) になって 禊 ( みそ ) ぐ 透度 ( とうど )

嗚呼 ( ああ ) 、 何 ( なに ) かが 滲 ( にじ ) むようだ  見上 ( みあ ) げた 頬 ( ほお ) に 零 ( お ) ちる 涓 ( しずく ) が 冷 ( つめ ) たくて ぽた
僕 ( ぼく ) が 僕 ( ぼく ) の 心 ( こころ ) で 在 ( あ ) り 得 ( え ) るように  魂 ( たましい ) を 雪 ( そそ ) げた その 先 ( さき ) でまた

晴 ( は ) れが 差 ( さ ) す 太陽 ( たいよう ) の 照 ( て ) れが  欠伸 ( あくび ) をしたような 柔和 ( にゅうわ ) で 射 ( い ) る 温暖 ( おんだん )
飛沫 ( しぶき ) が 輝 ( かがや ) く 中 ( なか ) 彩 ( いろど ) る 環 ( わ ) が 架 ( か ) かった
おめでとう。

目 ( め ) と 目 ( め ) 澄 ( す ) ましてよ  茲 ( ここ ) の 私 ( わたし ) を 聴 ( き ) いてよ
今日 ( きょう ) はね 色 ( いろ ) んな 祝 ( いわ ) い 宣 ( の ) りを 届 ( とど ) けに 来 ( き ) たんだよ
暗 ( くら ) い 雲 ( くも ) も さめと 降 ( ふ ) る 日 ( ひ ) も  全 ( すべ ) て 肌身 ( はだみ ) で 溶 ( と ) けても 意味 ( いみ ) を 懐 ( おも ) えるだろう
色 ( いろ ) んなものを 込 ( こ ) めて せめていってらっしゃいと 宣 ( の ) れますように

目 ( め ) と 目 ( め ) 澄 ( す ) ましてよ  茲 ( ここ ) の 私 ( わたし ) を 聴 ( き ) いてよ
目 ( め ) と 目 ( め ) 潤 ( うるお ) う 手 ( て )   光架 ( こうか ) の 水 ( みず ) を 湛 ( たた ) えて 忘 ( わす ) れないで
僕 ( ぼく ) が 僕 ( ぼく ) の 心 ( こころ ) で 在 ( あ ) り 得 ( え ) るように
魂 ( たましい ) を 漑 ( そそ ) げた その 先 ( さき ) でまた 逢 ( あ ) おう」