77. 過去人

英題:Departing

作曲:thus(2013-2021)
編曲:thus(2021)
Music by thus © 2021 thus

歌詞:thus(2018-2021)
Lyrics by thus © 2021 thus

絵:thus(2022)
Art by thus © 2022 thus

動画:thus(2022)
―フォント:あずきフォント

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「 過去人 ( かこじん ) 」

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「 瞬 ( またた ) く 間 ( ま ) に 堕 ( お ) ちて 了 ( しま ) うから」と

粛々 ( しゅくしゅく ) と 巡 ( めぐ ) る 季節 ( きせつ ) は 歩 ( あゆ ) み
戴天 ( たいてん ) と 繁 ( しげ ) く 乂 ( か ) る 移 ( うつ ) り 変 ( か ) わり
淀 ( よど ) む 成人 ( せいじん ) の 初盆 ( はつぼん ) 招致 ( しょうち ) を 迎 ( むか ) えるよう
嗚呼 ( ああ ) 、 空隙 ( くうげき ) が 無 ( な ) くなって 了 ( しま ) った

放蕩 ( ほうとう ) に 酔 ( よ ) い 痺 ( しび ) れ 思 ( おも ) いは 恍 ( とぼ ) け
細心 ( さいしん ) に 削 ( けず ) れた 膨大 ( ぼうだい ) 連連 ( れんれん ) 疾 ( と ) う 超越 ( ちょうえつ ) し
半生 ( はんせい ) の 七五三 ( しちごさん ) を  人形劇場 ( にんぎょうげきじょう ) で 催 ( もよお ) すよう
嗚呼 ( ああ ) 、そんな 速 ( はや ) く 迄 ( まで ) 突 ( つ ) き 抜 ( ぬ ) けた

快 ( こころよ ) い 風 ( かぜ ) が 吹 ( ふ ) く 窓 ( まど ) の 外 ( そと ) を
莠 ( はぐさ ) に 暮 ( く ) れ 泥 ( なず ) む 余暇 ( よか ) の 時価 ( じか ) が

言葉 ( ことば ) を 涅 ( くろ ) む 私 ( わたし )   放心 ( ほうしん ) 緘黙 ( かんもく ) 如何 ( いかん ) せんとか
抱 ( だ ) きしめ 合 ( あ ) わば その 時 ( とき )   骨折 ( ほねお ) り 血飛沫 ( (ちしぶ) ) く 真面 ( まとも ) の 外 ( はず ) しが
「そんな 筈 ( はず ) は」と 苛 ( さいな ) むから 「そんな 筈 ( はず ) は」と 苛 ( さいな ) むから
私 ( わたし ) は 怖 ( こわ ) くなり もう 止 ( や ) めました

傀儡 ( くぐつ ) で 振舞 ( ふるま ) う 度 ( たび )   思 ( おも ) い 出 ( で ) 黯 ( くろ ) くなっていく
癆 ( いた ) める 糸 ( いと ) の 繊維 ( せんい ) に 罅割 ( ひびわ ) れ 釁 ( ちぬ ) られ 余情 ( よじょう ) の 限 ( かぎ ) りで
「どうか 引 ( ひ ) き 留 ( と ) めて」と 絞 ( しぼ ) り 願 ( ねが ) う 「どうか 引 ( ひ ) き 留 ( と ) めて」
偏重格差 ( へんちょうかくさ ) の 私達 ( わたしたち ) は 互 ( たが ) いを 憂 ( うれ ) い 演 ( えん ) じに
「 瞬 ( またた ) く 間 ( ま ) に 壊 ( こわ ) して 了 ( しま ) うから」と

爽 ( さわ ) やか 吹 ( ふ ) き 抜 ( ぬ ) ける  無情 ( むじょう ) の 風 ( かぜ )
莠 ( はぐさ ) に 暮 ( く ) れ 泥 ( なず ) む 快晴 ( かいせい ) の 名残 ( なごり )

鉄翼 ( てつよく ) の 重機 ( じゅうき ) 飛 ( と ) び  凪 ( なぎ ) を 破 ( やぶ ) り
莠 ( はぐさ ) が 揺 ( ゆ ) れ 残 ( のこ ) り 葺 ( ふ ) きを 散 ( ち ) らす

引 ( ひ ) き 留 ( と ) めれない 僕 ( ぼく ) を 危 ( あや ) める 器用 ( きよう ) の 無 ( な ) さ
停電 ( ていでん ) が 続 ( つづ ) く 暗 ( くら ) い 部屋 ( へや ) で 無力 ( むりょく ) と 無能 ( むのう ) を 噛 ( か ) み 締 ( し ) めた
過去 ( かこ ) は「それで 良 ( い ) い 筈 ( はず ) だ」と 肯 ( うべな ) うから 「それで 良 ( い ) い 筈 ( はず ) だ」と 肯 ( うべな ) うから
比較 ( ひかく ) で 劣 ( おと ) る 僕 ( ぼく ) は 諦 ( あきら ) めかけていた

傀儡 ( くぐつ ) で 振舞 ( ふるま ) う 度 ( たび )   思 ( おも ) い 出 ( で ) 遠 ( とお ) くなってく
僕等 ( ぼくら ) に 絡 ( から ) む 糸 ( いと ) が  手 ( て ) を 弋 ( と ) り 足 ( あし ) 弋 ( と ) り 宜 ( むべ ) ばかり 具 ( そな ) え
「 置 ( お ) いて 行 ( い ) かないで」を 押 ( お ) し 虔 ( ころ ) した 「 置 ( お ) いて 行 ( い ) かないで」
重 ( おも ) たくなる 悃 ( まごころ )   水平線 ( すいへいせん ) を 仰 ( あお ) いで

いつしか 癒 ( い ) える 迄 ( まで ) を 消 ( き ) える 迄 ( まで ) を
莠 ( はぐさ ) に 暮 ( く ) れ 泥 ( なず ) む 影 ( かげ ) が 騙 ( かた ) る
曖曖 ( あいあい )

抜糸 ( ばっし ) 引 ( ひ ) く 背後 ( はいご ) 繋 ( つな ) ぐ 鬼門 ( きもん ) の 手 ( て ) が
( 魂 ( たましい ) 釣 ( つ ) り 合 ( あ ) わす 台無 ( だいな ) しに 努 ( つと ) め  稀 ( まれ ) となる 量 ( ちから ) 単 ( ひとえ ) 貶 ( けな ) すか)
先刻 ( せんこく ) に 挿 ( す ) げ 替 ( か ) わる 転嫁 ( てんか ) 一代 ( いちだい ) に 呉 ( く ) れ
( 練達 ( れんたつ ) が 真 ( まこと ) 寄与 ( きよ ) に 値 ( あたい ) すを  親等 ( しんとう ) へ 善 ( よ ) がり 全 ( すべ ) て 潰 ( つぶ ) すか)

傀儡師 ( かいらいし ) が 振舞 ( ふるま ) う 度 ( たび )   想 ( おも ) い 入 ( い ) れ 痛 ( いた ) く 軋 ( きし ) み
抱 ( だ ) きしめ 合 ( あ ) わば 比喩 ( ひゆ ) の 骨 ( ほね ) 折 ( お ) る 腱 ( けん ) 切 ( き ) る 虞 ( おそれ ) に 手放 ( てばな ) し
「 傷 ( きず ) つかないで」と 相容 ( あいい ) れずに 「 傷 ( きず ) つかないで」と 相容 ( あいい ) れずに
僕等 ( ぼくら ) は 私達 ( わたしたち ) は 互 ( たが ) いを 想 ( おも ) う 余 ( あま ) りに
「 大事 ( だいじ ) 過 ( す ) ぎて 堕 ( お ) として 了 ( しま ) うから」

傀儡 ( くぐつ ) を 黒 ( くろ ) む 糸 ( いと ) の 独擅場 ( どくせんじょう ) を 下 ( くだ ) る 危 ( あや ) めが
襷 ( たすき ) を 千切 ( ちぎ ) る 破衣 ( はい ) から  操 ( あやつ ) る 邪鬼等 ( じゃきら ) へ 言 ( い ) い 放 ( はな ) つ 背中 ( せなか )
「もう 稽 ( とど ) めないで」と 蔽 ( おお ) う 糸 ( いと ) を 「もう 射止 ( いと ) めないで」と 祓 ( はら ) う 糸 ( いと ) を
諸刃 ( もろは ) で 寸寸 ( ずたずた ) に  猛々 ( たけだけ ) 轟 ( とどろ ) く 悃 ( まごころ ) の 熱 ( ねつ ) が

現在人 ( げんざいじん ) で 振舞 ( ふるま ) う 度 ( たび )   思 ( おも ) い 出 ( で ) 挿 ( す ) げ 替 ( か ) わっていく
過去人 ( かこじん ) で 躙 ( にじ ) る 足場 ( あしば ) に  焼 ( や ) け 征 ( ゆ ) く 肺炎 ( はいえん ) 死苦 ( しく ) 刺 ( さ ) せど 奔 ( はし ) り
「どうか 間 ( ま ) に 合 ( あ ) って」 進 ( すす ) む 癆 ( いた ) みに 「どうか 間 ( ま ) に 合 ( あ ) って」 戻 ( もど ) る 癆 ( いた ) みに
僕等 ( ぼくら ) は 私達 ( わたしたち ) は 互 ( たが ) いの 想 ( おも ) いが 故 ( ゆえ )

「 傀儡 ( くぐつ ) にはもう 堕 ( お ) ちはしないから」と