90. イマジナリーフレンドの遺言

英題:Forgotten Imaginary Friend

作曲:thus(2022)
編曲:thus(2022)
Music by thus © 2022 thus

歌詞:thus(2022)
Lyrics by thus © 2022 thus

絵:茶仔(2022)
Art by 茶仔 © 2022 茶仔

動画:thus(2022)
―フォント:瀬戸フォント

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【イマジナリーフレンドの 遺言 ( ゆいごん ) 】

眠 ( ねむ ) い 頭 ( あたま ) で よく 覚 ( おぼ ) えていないが
幼少期頃 ( ようしょうきごろ ) の 夢 ( ゆめ ) を 見 ( み ) た 気 ( き ) がした

それは 茫 ( とお ) い 眼差 ( まなざ ) しで 日々 ( ひび ) を 照 ( て ) らせるような
でも 口 ( くち ) にするのは 憚 ( はばか ) られるような

そのもの  耽 ( ふけ ) り 沈 ( しず ) む 泡沫 ( うたかた ) に
全然 ( ぜんぜん ) 覚 ( おぼ ) えも 無 ( な ) い 私 ( わたし )
ただ そうだと 信 ( しん ) じ 切 ( き ) れないだけ
小 ( ちい ) さくなって 了 ( しま ) って

私 ( わたし ) の 心鳩 ( こころばと ) が 羽搏 ( はばた ) くようにと
奇 ( くし ) びな 日々 ( ひび ) を 物語 ( ものがた ) る 君 ( きみ ) の
私 ( わたし ) に 見 ( み ) せてくれた 幸先 ( さいさき ) が
不思議 ( ふしぎ ) と 聶 ( ささや ) き 現 ( あらわ ) れる

そして
とっても 君 ( きみ ) の 励 ( はげ ) ましは 綺麗 ( きれい ) で
まるで 痞 ( つか ) えが 空 ( す ) くみたいだった
その 馴染 ( なじ ) みへと 流 ( なが ) れる 夢路 ( ゆめじ ) を
見送 ( みおく ) るように 眺 ( なが ) めていた

ああそうだ、 確 ( たし ) かに 何 ( なに ) か 居 ( い ) た 気 ( き ) がした
ずっと 隣 ( となり ) に 誰 ( だれ ) か 居 ( い ) た 気 ( き ) がした

それは 幸福 ( こうふく ) を 運 ( はこ ) ぶ 烏 ( くろ ) い 猫 ( ねこ ) のような
或 ( ある ) いは 哀藍 ( あいらん ) を 喰 ( く ) らう 仔羊座 ( こひつじざ ) のような
どれでもないような

星 ( ほし ) を 吹 ( ふ ) き 上 ( あ ) げる 卯 ( う ) の 夜風 ( よかぜ ) に
豊潤 ( ほうじゅん ) 湛 ( たた ) えた 七 ( なな ) を 滑 ( すべ ) って
そうして 衷 ( こころ ) を 御手当 ( みてあ ) てる
超常現象 ( ちょうじょうげんしょう ) 「じゃっじゃーん!」

私 ( わたし ) の 心鳩 ( こころばと ) が 羽搏 ( はばた ) くようにと
奇 ( くし ) びな 明日 ( あす ) を 物語 ( ものがた ) る 君 ( きみ ) の
私 ( わたし ) に 見 ( み ) せてくれた 幸先 ( さいさき ) が
不思議 ( ふしぎ ) と 自 ( おの ) ずと 顔 ( かお ) を 出 ( だ ) す

そして
やっぱり 君 ( きみ ) の 励 ( はげ ) ましは 綺麗 ( きれい ) で
まるで 鏡 ( かがみ ) が 澄 ( す ) むみたいだった
いつか 私 ( わたし ) が 辿 ( たど ) った 夢路 ( ゆめじ ) を
真似 ( まね ) することばで 追 ( お ) い 駆 ( か ) けた

そうだ、 確 ( たし ) かに 何 ( なに ) か 居 ( い ) た 気 ( き ) がした
ずっと 隣 ( となり ) に 誰 ( だれ ) か 居 ( い ) た 気 ( き ) がした

そして、そうだ、いつから 居 ( い ) なくなっていたのか
そっと 消 ( き ) えていたに 気付 ( きづ ) いたは 今更 ( いまさら )

近 ( ちか ) づく 瞼裏 ( まぶたうら ) の 日目覚 ( ひめざ ) めに
思 ( おも ) い 入 ( い ) れを 焼 ( や ) いても 何 ( なに ) か 違 ( ちが ) くて
象 ( かたち ) を 留 ( とど ) めていたいのに
どんどん 忘 ( わす ) れて 了 ( しま ) って

「だって」
「 元 ( もと ) から 私 ( わたし ) は 居 ( い ) なかったんだよ」
「 全 ( すべ ) て 貴方 ( あなた ) の 所以 ( ゆえん ) なの」
「そして 貴方 ( あなた ) が 聴 ( き ) いてくれた 幸先 ( さいさき ) の」
「 意識 ( いしき ) へ 溶 ( と ) け 入 ( い ) り 寤 ( さ ) めていくの」

だけど やっぱり 君 ( きみ ) の 励 ( はげ ) ましが 欲 ( ほ ) しくて
知 ( し ) らず 知 ( し ) らずと 願 ( ねが ) った 私 ( わたし ) へ
隅 ( すみ ) が 近 ( ちか ) づき 閉 ( と ) じる 微睡 ( まどろ ) みで
遺言 ( ゆいごん ) を 告 ( つ ) げに 現 ( あらわ ) れた

君 ( きみ ) が 一緒 ( いっしょ ) の 励 ( はげ ) みが 温 ( あたた ) かかったと
奇 ( くし ) びな 日々 ( ひび ) が 鏤 ( ちりば ) み 輝 ( かがや ) き
声 ( こえ ) も 容 ( かたち ) も 微睡 ( まどろ ) む 夢路 ( ゆめじ ) で
忘 ( わす ) れるその 身 ( み ) を 抱 ( だ ) き 上 ( あ ) げた
本当 ( ほんとう ) は 居 ( い ) ない 君 ( きみ ) を 抱 ( だ ) きしめた

眠 ( ねむ ) い 頭 ( あたま ) で よく 覚 ( おぼ ) えていないが
幼少期頃 ( ようしょうきごろ ) の 夢 ( ゆめ ) を 見 ( み ) た 気 ( き ) がした