128. 爍爍 *Explicit

英題:Indignation

作曲:thus(2023-2024)
編曲:thus(2024)
Music by thus © 2024 thus

歌詞:thus(2023-2024)
Lyrics by thus © 2024 thus

―Explicit:不適切な暴言、登場人物による保護対象グループへの差別的暴力・中傷―
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「 爍爍 ( しゃくしゃく ) 」

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未 ( ま ) だ 明 ( あ ) けぬ 中 ( なか )   息 ( いき ) が 寝 ( ね ) 静 ( しず ) まる 中 ( なか )
死角 ( しかく ) を 盗 ( ぬす ) んで 良 ( よ ) く 知 ( し ) る 家 ( いえ ) へ 渾 ( すべ ) て 撒 ( ま ) き 終 ( お ) わった

然 ( しか ) る 後 ( のち ) そう 遠 ( とお ) くないか 晦 ( くら ) い 距離 ( きょり ) を 置 ( お ) いて
栓 ( せん ) に 火 ( ひ ) を 点 ( つ ) け 目先 ( めさき ) のみ 視野 ( しや ) に 火炎瓶 ( かえんびん ) をその 手 ( て ) で 投 ( な ) げ 付 ( つ ) けた

朋 ( とも ) よ、 私 ( わたし ) の 烏 ( (たいよう) ) よ
我 ( わ ) が 煮 ( に ) え 滾 ( たぎ ) れる 怨嗟 ( えんさ ) を 受 ( う ) け 取 ( と ) れ
血 ( ち ) も 形見 ( かたみ ) も 炎炎 ( えんえん ) 果 ( は ) つ 中 ( なか ) で
阿鼻叫喚 ( あびきょうかん ) と 揺 ( ゆ ) れ 叫 ( さけ ) ぶ

したらば、 矍爍 ( (かくしゃく) ) と 悶 ( もだ ) えて 渙 ( ち ) れ
徒 ( ただ ) 肺 ( はい ) を 熏 ( くす ) ぶ 硝煙 ( しょうえん ) に 詫 ( わ ) びて 識 ( し ) る
無言 ( むごん ) に 囲 ( かこ ) われ 駁 ( なじ ) られたあの 過去 ( かこ ) を
逆光影 ( ぎゃっこうかげ ) に 浮 ( う ) かび 上 ( あ ) げ 複 ( かさ ) ねた

―*

  君 ( きみ ) が 家 ( いえ ) から 出 ( で ) なくなって 暫 ( しばら ) く。 親友 ( しんゆう ) とされた 私 ( わたし ) はその 荷 ( に ) を 負 ( お ) い、 毎日 ( まいにち ) 家 ( いえ ) を 訪 ( おとず ) れた。
 その 私 ( わたし ) から 皆 ( みな ) 無言 ( むごん ) で 目 ( め ) を 逸 ( そ ) らし、 好 ( す ) き 勝手 ( かって ) 論 ( あげつら ) っていたのを、 私 ( わたし ) は 知 ( し ) っている。

  原因 ( げんいん ) たる 寵児 ( ちょうじ ) は、 君 ( きみ ) を 肴 ( さかな ) に 泣 ( な ) くパフォーマンスで 信頼 ( しんらい ) を 勝 ( か ) ち 得 ( え ) 、 使命 ( しめい ) に 酔 ( よ ) った 教諭 ( きょうゆ ) は 毎日 ( まいにち ) 君 ( きみ ) の 話 ( はなし ) をアピールし、「 何時 ( いつ ) に 為 ( な ) ったら 来 ( く ) るの」と 支援疲 ( しえんづか ) れた 声 ( こえ ) は 迷惑 ( めいわく ) そうだった。

*―

朋 ( とも ) よ、 私 ( わたし ) の 烏 ( (たいよう) ) よ
朋 ( とも ) よ、 私 ( わたし ) の 烏 ( (たいよう) ) よ

―*

 そうして 何事 ( なにごと ) もなく 卒業 ( そつぎょう ) した。 悪口 ( あっこう ) に 天罰 ( てんばつ ) が 下 ( くだ ) ることも、 苦行 ( くぎょう ) に 慈雨 ( じう ) が 降 ( ふ ) ることもなく、 時 ( とき ) は 流 ( なが ) れた。
  君 ( きみ ) を 救 ( すく ) えなかった 美談 ( びだん ) を 語 ( かた ) り 継 ( つ ) ぐ 寵児 ( ちょうじ ) を 一 ( はじ ) め、 了 ( お ) わった 過去 ( かこ ) と 一方的 ( いっぽうてき ) に 解 ( かい ) 決 ( けつ ) した 皆 ( みな ) 、 未来 ( みらい ) へ 消 ( き ) えていた。

  卒 ( お ) わっていない 君 ( きみ ) は 益々 ( ますます ) 腐 ( くさ ) していった。
  年々 ( ねんねん ) 横柄 ( おうへい ) に、 掃除 ( そうじ ) や 供物 ( くもつ ) や 時間 ( じかん ) を 要求 ( ようきゅう ) した。
  君 ( きみ ) は 家 ( いえ ) から 出 ( で ) ない。

  正直 ( しょうじき ) もう、 親友 ( しんゆう ) の 役割 ( やくわり ) に 嫌気 ( いやけ ) が 差 ( さ ) していた。
 だから 悪意 ( あくい ) で、 家 ( いえ ) から 出 ( だ ) す 為 ( ため ) に 火 ( ひ ) を 点 ( つ ) けた。

  燃 ( も ) える、 君 ( きみ ) に 奪 ( うば ) われた 十年間 ( じゅうねんかん ) 。

*―

十年 ( じゅうねん ) 、そう、

私 ( わたし ) の 魂 ( たましい ) へ 胡坐 ( あぐら ) 構 ( か ) く 其 ( それ ) は
癇癪 ( かんしゃく ) 染 ( じ ) みて いつも 五月蠅 ( うるさ ) いのに
寥 ( しず ) かに 徒 ( ただ ) 然 ( も ) える 自宅 ( じたく ) を 矚 ( み ) て
緘動 ( かんどう ) し 悼 ( いた ) む 夜間姿 ( やかんすがた )

夙 ( つと ) 魂 ( たましい ) に 眠 ( ねむ ) れる 燻心 ( くんしん ) が
灯油 ( とうゆ ) の 缶 ( かん ) で 風 ( かぜ ) 刃 ( き ) り 殴 ( なぐ ) った
今 ( いま ) 讐 ( むく ) えると 倒 ( たお ) れた 身體 ( しんたい ) に
馬乗 ( うまの ) りして 顔 ( かお ) を 打 ( ぶ ) ち 続 ( つづ ) けた

無抵抗 ( むていこう ) な 喪失 ( そうしつ ) の 意志 ( いし ) を
だらりとして 如 ( ゆ ) く 心身 ( しんしん ) を
骨 ( ほね ) を 叩 ( たた ) き 折 ( お ) る 感傷 ( かんしょう ) を
衷臓 ( ちゅうぞう ) の 潰 ( つぶ ) れ 逝 ( ゆ ) く 感覚 ( かんかく ) を

―*

  君 ( きみ ) たちは 勘違 ( かんちが ) いをしている。 毎日 ( まいにち ) 自室 ( じしつ ) の 隅 ( すみ ) で 鬱々 ( うつうつ ) としている 怠 ( なま ) け 者 ( もの ) 、そんな 可哀想 ( かわいそう ) な 彼 ( あれ ) を 助 ( たす ) けてあげたいのに、 同 ( おな ) じ 思 ( おも ) いを 持 ( も ) つ 仲間 ( なかま ) だから 煽 ( おだ ) てて 喝 ( かつ ) を 入 ( い ) れれば 動 ( うご ) く 筈 ( はず ) なのにどうしてと、そんなことを 言 ( い ) っていたな。
  思 ( おも ) い上がった 阿場擦 ( (あばず) ) れが。

  貴方等 ( あんたら ) には 一生 ( いっしょう ) 分 ( わ ) からない。 彼奴 ( あいつ ) は 四六時中 ( しろくじちゅう ) 制御 ( せいぎょ ) できない 心 ( こころ ) に 振 ( ふ ) り 回 ( まわ ) され 疲 ( つか ) れ 果 ( は ) てる 馬鹿 ( ばか ) 、 出来 ( でき ) ない 癖 ( くせ ) に 精一杯 ( せいいっぱい ) 他者 ( たしゃ ) を 慮 ( おもんぱか ) ろうとし 過 ( す ) ぎて 他者 ( たしゃ ) に 脅 ( おび ) えることを 読心 ( どくしん ) と 勘違 ( かんちが ) いした 粋 ( いき ) り 滓 ( かす ) 、 正論 ( せいろん ) は 全 ( すべ ) て 赦 ( ゆる ) されると 性液 ( せいえき ) 臭 ( くさ ) い 論破 ( ろんぱ ) に 愉悦 ( ゆえつ ) する 似非科学思考 ( えせかがくしこう ) の 奴隷 ( どれい ) 、 下 ( した ) に 見 ( み ) れば 傲慢 ( ごうまん ) に 振 ( ふ ) る 舞 ( ま ) い 揚 ( あ ) げ 足 ( あし ) を 取 ( と ) り 嗤 ( わら ) う 糞餓鬼 ( くそがき ) だ。
  親友 ( しんゆう ) という 烙印 ( らくいん ) を 生贄 ( いけにえ ) に 誰 ( だれ ) もしない 相手 ( あいて ) を 私 ( わたし ) に 押 ( お ) し 付 ( つ ) けた 貴方等 ( あんたら ) が、 一度 ( いちど ) として 奴 ( やつ ) に 会 ( あ ) おうともしなかった 貴方等 ( あんたら ) が、 解 ( わか ) ろうともしなかった 貴方等 ( あんたら ) が、 察 ( し ) った 顏 ( かお ) で 奴 ( やつ ) を、 友人 ( ゆうじん ) を 騙 ( かた ) るな!

*―

そういう 風 ( ふう ) にさ 思 ( おも ) い 始 ( はじ ) めていたから
ぐったりと 動 ( うご ) かなくなった 君 ( きみ ) に 渾 ( すべ ) て 撒 ( ま ) き 乍 ( なが ) ら
侖 ( おも ) うのさ こういう 風 ( ふう ) にさ 如何 ( どう ) して 為 ( な ) って 了 ( しま ) った
手元 ( てもと ) に 火 ( ひ ) を 点 ( つ ) け 後 ( あと ) は 落 ( お ) とすだけで 命 ( いのち ) を 奪 ( うば ) うその 手 ( て ) が 震 ( ふる ) える

―*

 お 前 ( まえ ) の 所為 ( せい ) で 私 ( わたし ) の 人生 ( じんせい ) は 台無 ( だいな ) しだ 自分勝手 ( じぶんかって ) に 巻 ( ま ) き 込 ( こ ) みやがってお 前 ( まえ ) の 生 ( い ) きる 場所 ( ばしょ ) などある 訳 ( わけ ) がないあってはならないお 前 ( まえ ) なんて 生 ( う ) まれて 来 ( こ ) なければ 良 ( よ ) かったんだ 死 ( し ) んで 了 ( しま ) えば 良 ( い ) い 二度 ( にど ) と 人間 ( にんげん ) に 生 ( う ) まれ 出 ( で ) て 来 ( く ) るな 消 ( き ) えろ 地獄 ( じごく ) に 堕 ( お ) ちろ 死 ( し ) ね 死 ( し ) んで 了 ( しま ) え 死 ( し ) ね 死 ( し ) ね

  死 ( し ) ね

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  身体 ( からだ ) へ 火 ( ひ ) を 放 ( はな ) した 時 ( とき ) 、 聞 ( き ) こえた。

 「 親友 ( しんゆう ) だ、それでも」と。

*―

朋 ( とも ) よ、 私 ( わたし ) の 烏 ( (たいよう) ) よ
今 ( いま ) 冤 ( あだ ) と 追 ( お ) い 剥 ( は ) がる その 心 ( こころ ) に
何 ( なに ) を 意 ( おも ) い 炎炎 ( えんえん ) 炎 ( も ) え 乍 ( なが ) ら
咆哮 ( ほうこう ) を 転 ( まろ ) び 喘 ( あえ ) ぐ

したらば、 焼灼 ( しょうしゃく ) と 敢 ( あ ) えず 叫 ( さけ ) ぶ
夜 ( よ ) に 杲杲 ( こうこう ) たる 剡 ( えん ) と 喘 ( あえ ) ぎ 叫 ( さけ ) ぶ
無言 ( むごん ) が 祀 ( まつ ) り 挙句 ( あげく ) は 燔 ( や ) き 捨 ( す ) てた
君 ( きみ ) の 唯一 ( ゆいいつ ) の 朋 ( とも ) を

嗚於 ( おお ) 朋 ( とも ) よ、 私 ( わたし ) の 烏 ( (たいよう) ) よ
何故 ( なぜ ) 茲 ( ここ ) 已 ( のみ ) をし 灰 ( はい ) 溜 ( だ ) めたらすか
業 ( ごう ) と 縁 ( よすが ) 炎炎 ( えんえん ) 果 ( は ) つ 中 ( なか ) で
運命 ( うんめい ) を 慍 ( うら ) み 醜 ( にく ) む

したらば、 爍爍 ( しゃくしゃく ) と 捧 ( かか ) えて 征 ( ゆ ) け
その 赦 ( ゆる ) し 難 ( がた ) き 瞋恚 ( しんい ) 辯 ( かた ) り 征 ( ゆ ) け
不幸 ( ふこう ) を 滾 ( たぎ ) らせ 倫 ( みち ) を 跌 ( あやま ) たせた
熾獄 ( しごく ) が 底 ( そこ ) の 煉悪 ( れんお ) に 眼 ( め ) を 逸 ( そ ) らすな